パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ462―T(Y)嬢と(!)

 

さて、今日はリハビリの予約日だ。 そこで、妻の運転で総合病院に出掛けた。 いつものM医師の予診を受け、受付前のパイプ椅子に座ってまっていると、女性の声で

 

   「〇〇さーん」

 

と呼ぶ声がした。 予約はM士だったが、見ると、以前作業療法を担当してくれたT(Y)嬢である。 

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2019/01/03/090009

 

私はT(Y)嬢の支えを受けながら、リハビリ室に入った。

 

   「一番奥のテーブルまで、行きましょう」

 

と言った後で、「1・2、1・2、・・」とキューを出してくれた。 私は、内心

 

   「(また、書字の練習だけかぁ・・)

 

と、半分ガッカリした。 所が、名前の練習を終えたら、

 

   「あちらの台の方に行って、ストレッチやマッサージをしましょ?」

 

と提案して来た。 勿論、内心ノリノリではあるが、顔に出ない様にした。(^^;

 

そうしたら、彼女は空いている台を清拭して、枕も拭いた。 そして、私は台の上に仰向けになった。 すると彼女は私の方を向いて、私の横に正座した。 彼女の中心面と私の中心線とが。約30度位の角度をもって・・

 

その体勢で。私の肩甲骨の下に左手を置き、右手で肩関節のマッサージを始めた。 すると私の右の掌が。彼女の太腿に当たった。 私は、ピンと張った彼女のトレパンを通して、体温を感じ⒦た、 

 

またある時は、右手が、上を向いたまま、彼女の陰阜に当たった。 もう施術どころではない!?! 私の全神経が、右手に集中する。

 

   「あと5cm、あと5cm・・」

 

と思うと、つい、右手に力が入ってしまう。(滝汗) すると、右手の甲の上の方に、ザラザラした感覚がした。 完全な妄想である。

 

私は、極力表情を変えない様に、努力した。 

 

続いて、彼女は私の左側に移り、左肩や左腕に対して同じ施術をおこなった。 しかし、彼女は用心してか、今度は右側の様な事にはならなかった。

 

こうして作業療法が終わった。 その直前、彼女は笑みを浮かべながら、こう言った。

 

   「どうです、肩が軽くなったでしょ?」

 

と。 私は、ただ、頷(うなず)く事しかできなかった。