パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診察201212―3

破傷風の予防接種をI医師は快諾してくれて、受けられる事となった。 I医師が、

 

   「栃木県とかでは、破傷風の例を聞くけど、この辺じゃあ、ねぇ・・」

 

と、心配のしすぎの様なコメントを寄せた。 これに対し、妻が

 

   「センセ、ウチの方でもあるんです。 死んだ人がいて、後で分かったんですが、破傷風だった・・って。」

 

と言うと、I医師は小声で

 

(そうなんですかぁ・・)

 

と、呟いた。

 

    ――――――――――――――――――――――――

 

その後指タップを診て、眼震や歯車様固縮の有無を調べたが、特にコメントもなかった。 そして室内歩行を促したI医師は、私が歩く姿を背後から観察した。 私が直前に習った事を思い出しながら、数歩、多少格好を付けて歩いて見せると、

 

   「私が見ていると、チャンと出来る(=歩ける)のよねぇ・・ 今度、私の写真でも貼っとこうかしら?」

 

と(わざと)不満げな口調で言うので、妻が反論(?)した。

 

   「センセ、たった今、リハビリで習ってきたばかりなんです。」

 

それを聞いて納得したらしく、それ以上のツッコミはなかった。

 

そして最後に、処方変更の説明をした。

 

   「○○さんの場合は、リハビリとドプスが合っているみたいね。 (ドプス)カプセルを1個増やしますので、朝晩2カプセルずつに・・」

 

私が了解した旨を告げようとしたとほぼ同時に、妻が反応した。

 

   「センセ、お薬、増えるんですか?」

 

   「えぇ、行ける所まで、行ってみましょう。」

 

この「行ける所」の意味は、「(目標としている)常用量」または「維持量」の事だと思われる。 その結果、

 

   朝:ビ・シフロール(0.5mg)×1、マドパー配合錠×1、ドプスカプセル×2

   昼:ビ・シフロール(0.5mg)×1

   夜:ビ・シフロール(0.5mg)×1、マドパー配合錠×1、ドプスカプセル×2

 

となった。