パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

転倒事故5−傷の縫合

そこへ外国人医師が、キャスター付きの台に傷の処置のための器具を並べてやってきた。 彼は私の額に明るい白色燈を当て、

 

   「眩しいから、覆いますね」

 

と、私の目を白い布で覆った。 後で考えると、処置に対する恐怖感を与えないためだろう。 そして、

 

   「麻酔をしますから、チクッとしますよ」

 

と言い、傷の辺りに麻酔薬を注射した。 数えてはいなかったが、6ヶ所程度だったろう。 そして、いよいよ傷口の縫合へと移った。

 

麻酔が効いているので痛くは無いが、針を刺して糸を引いたり結んだりしている感覚はある。 それだけに、余計に不気味である。 ましてや外国人医師が研修医に、教えながら縫合していると・・

 

全部で6針縫う所、最後の6針目で、研修医が針を落としてしまったらしい。 外国人医師が、看護師に追加の資材を要求していた。 専門用語なのか商品名なのか、私には聞き取れなかったが、看護師もわからなかったらしく、外国人医師がイライラした声で、説明をしていた。

 

そんな不安はあったが、縫合は無事に終了した。 外国人医師は、私に

 

   「麻酔が切れると、少しチクチクするかも知れません」

 

と教えてくれた。 それにしても、巧みな日本語である。

 

その他の自覚症状を訊かれたので、

 

   「腰を打ったらしく、腰が痛いので、湿布を出して頂けませんか?」

 

とお願いしたら、外国人医師が、研修医に処方を指示した。 

 

傷の処置も終わり処方も決定したので、左腕を固定すれば救急処置は終了かと思われた。 所が、予防注射をする…と言う。

 

さて、何の予防注射だろうか?