パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

黒茶屋とイルミリオン―4

さて本日のもう一つのイベントは、「さがみ湖イルミリオン」と言うイルミネーションの観賞である。 東京から神奈川へ渡るが、車で30分程だ。 11月下旬ともなると、関東の山間(やまあい)の道は夕方の5時には、真っ暗となる。 先程までの降雨で濡れた道路が対向車のヘッドライトでテカって見難い中を、ナビを頼りに義弟の運転する車は、一路さがみ湖イルミリオンを目指した。

 

ナビで「そろそろかなぁ・・」と思われたころ、道路左側に青いLEDで富士山を模(かたど)った看板が見えた。 ここを左折すると、広い駐車場があったが、そこは空で、赤い棒状のライトを持った係員が、更に上へと誘導していた。 つまり、台数が少ないので、入り口付近に駐車できる事を意味する。 事実、入り口の真下に駐車出来た。

 

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駐車場から入り口を見ると・・ 否、見上げると、長い階段が白色LEDで、白いトンネルを形成していた。 尚、階段の左には女坂(ベビーカーや車椅子のための、勾配が緩やかな坂)も見えたが、

 

   http://f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20141202/20141202063337.jpg?1417470401

 

全部で100段はあったろうか? 頼りの手摺りは雨で濡れていて、滑りやすかった。 登り切ると正面右にゲートがあり、その脇の一つだけ開いている入場券の売り場で料金を払い、ゲートをくぐると、そこは光の世界だった。 

 

順路案内の札に従って左に折れると、勾配の大きな坂である。 左右の地表は異なる色のLEDで覆われている。 見上げれば「ナイアガラの滝」と称する金色のLEDが縦に並んだ壁が見えるが、そこで行き止まりらしい。 皆は頂上まで行ったが、私は途中のあずまやで休みながら待っていた。

 

そのあずまやから隣の丘を見ると、勾配に沿った光のラインが見え、その行く先には白色LEDで飾られた観覧車がそびえていた。 闇に目を凝らすと、そのライン上にはリフトがあり、人が乗っている! それもペアリフトの様だ。

 

   http://f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20141202/20141202090600.jpg?1417478928

 

どうも、そっちのほうがメインらしい。

 

   (うわぁ、今来た坂を戻り、あのリフト乗り場まで、行けるかなあ・・)

 

と思った。 でも、下りは楽である。 突進・転倒さえしないよう留意しながら、何とか乗り場まで着いた。 でも問題はリフトの乗降である。

 

往復の券を自販機で買い、乗り場に進むと、係員が3人もいる。 私が杖を使っているの知った係員は、ペアリフトの奥に妻が座る様に指示した。 やがて、リフトは山頂駅に着き、降り様としたら、係員が待ち構えているではなか! きっと、麓駅から連絡してくれたのだろう。

 

   「ほら、お父さん、ヨッコイショっと」

 

と言いながら、サポートしてくれた。

 

そして、山頂駅を降りた瞬間、私は目をみはった。