パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ161「上半身も、お願いします」

そして、次のリハビリの日がやって来た。 そう言えば以前、O士が言っていた。

 

   「何か希望があたら、言って下さい」

 

そこで、本当に言ってみた。

 

   「あのぉ・・ 希望を言ってもイイですか?」

 

   「ハイ、どうぞ」

 

   「今は筋トレとストレッチ(の対象)は、脚だけですよね? 少し上半身も、お願いしたいんです。 例えば・・ 手と脚の割合を、2:8とか3:7とか」

 

とお願いしてみた。 するとO士はバツが悪そうな表情で笑い、急に饒舌になった。

 

   「いやぁ、言い訳じゃないんですが・・ 私は脚の・・ バランスが専門で・・」

 

   「・・」

 

   「いえ、全部診られますよ。 ・・ そうだなぁ、そんな風に希望を言ってもらった方が、イイなぁ・・」

 

   「・・」

 

   「では、考えましょう!」

 

と言いつつ、施術を続けた。 そして、膝を少し立てた腕立て伏せの格好になり、両腕を伸縮させた。 勿論これが上半身のトレーニングであるが、腕の筋肉ではなく、三角筋や大胸筋、肩甲骨周辺に筋肉をつけるのが目的らしい。

 

そしてプログラムの最後に、

 

   「斜面台をやりましょう。 但し、脹脛のストレッチじゃなく・・」

 

と言われて、いつもの斜面台を見ると、緑色の幅広のゴムが上からかけてある。 長さは2m位、折って下げて片側1mくらいだろう。