パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ52―「私も昨日から腰痛に・・」


2012年の10月となった。 上旬の今日は、18回目のリハビリの日である。 と同時に「リハビリテーション総合実施計画書」を作成する日でもある。

 

予約時刻である15:0015分前に到着し、医師の予診を受けて待っていると、5分遅れで理学療法士である担当のY士がやって来た。 手には「リハビリ・・計画書」を挟み込んだボードを持っている。

 

空いている台を探して清拭したY士は、

 

   「実は、私も昨日から腰痛になってしまい、後輩に(施術を)やってもらって、漸く楽になったんです」

 

と、私に言った。 あたかもコウボウも木から落ち、猿も筆を誤るが如し。

 

――――――――――――――――――

 

早速軽いマッサージ後、ストレッチポールを2本持って来た。 そして、

 

   「私も腰痛なので、一緒にやります」

 

と言って、1本を自分の背のあてがった。 そうして背筋を伸ばす訓練をした。 例えばポールの上に仰向けになり、両腕を天井に向かって、真上にのばす。 この状態で両腕を真っ直ぐ降ろす。 すると左右の肩甲骨で、ポールを挟む事になる。 それが良いらしい。

 

   ―――――――――――――――――――

 

肋木に摑まって、踵上げ・爪先上げ・スクワットなどをしながら、Y士は計画書に記載する項目について、尋ねた。

 

   「○○さんのリハビリの目標は何ですか?」

 

毎回訊かれるので、今回も答えを用意しておいた。

 

   「11月下旬の家族旅行を、楽しく行って来る事です。」

 

   「家族旅行・・ ですかぁ・・ どちらへ?」

 

   「グアムです。」

 

   「グアムなら、(飛行機で)3時間位ですよね? いいなぁ・・」

 

「娘が企画してくれたんです。」

 

「でも、(リハビリの)目標を持つってイイ事ですよね。」

 

そんなやり取りで、暫し盛り上がった。