パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ8―訓練、開始

M医師の「両側(りょうそく)」と言う言葉が、気になっていた。 逆に言えば、一般の(?)パーキンソン病では非対称に障害が現れる事の方が、多いのだろうか? そう言えば、インターネット上にそんな記述があったのを、思い出した。

 

   「最初は障害が片側に現れ、やがてそれが両側に・・」

 

そんな事を考えていると、担当の理学療法士Y士がやって来て、リハビリ開始となった。

 

空いている場所を物色し、先ずは着席の復習から始まった。 次に台にうつ伏せになり、片足のみ直角に膝を曲げた。 この状態でY士は脚を色々な方向に動かしながら、筋肉の緊張度を調べていった。

 

今度はこの状態のままで、曲げている方の膝を台から挙げてみよ・・と言う。 つまり、僅かに仰け反る感じだ。 これは結構辛い。 

 

すると今度はY士は、その挙げた脚を上から押さえ始めた。 私は膝が床に着かない様に、力を入れ続けたが、これにはもっと力が必要だ。 鍛えられている感じがしてきた。

 

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次は歩行訓練である。 私はY士の要請に従い、杖無しで室内を歩いた。 すると、

 

   「歩くのが速すぎます」

 

と、もっとゆっくり歩く様、指示した。 どうも、セッカチな性格が、歩行にも出ている様だ。 これは今後、注意しなければならない。 突進歩行の端緒となり得るからである。

 

今度はY士は私の常用の杖を出し、

 

   「杖が、お荷物になっています」

 

と言うのである。 最初、その意味が分からなかったが、Y士が杖で私の歩行の様子を模したので、理解できた。