パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

脳神経内科の初診 − T医師との出会い

2010年8月末、この頃になると症状の悪化が目立ったので、妻の勧めもあり、某総合病院の消化器科を受診する機会に脳神経内科も受診する事とした。 こちらは初診となるので、消化器科の予約時刻より早めに病院に到着した。

 

先ずは総合受付の「初診受付」の窓口に行った。 そして診察券を示して、「脳神経内科」を受診したい旨を申し出た。 

 

受付の女性は、

 

  「少々、お待ちください」

 

と言って、どこかに電話し始めた。 この病院は基本的には予約診療なので、予約のない外来患者を診られるか、脳神経内科に電話していた様である。

 

そして受付の女性から受診可能である旨を告げられ、妻も私も安堵した。

 

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消化器科の診療時刻は予約で決まっているので、先ず脳神経内科の受付に出向き、先に別科を受診する旨を伝えておいた。

 

消化器科の診療が遅れハラハラしたが、終了次第、脳神経内科に戻り、

 

  「初診の○○ですが、消化器科の受診が終わりましたので、お願いします」

 

と伝えた。 受付の女性から、承った旨の返事を貰った。

 

消化器科と違って、ここはこじんまりした印象である。 待っている患者数も少ない。 空席を見つけて、妻と待った。

 

やがて、

 

  「○○さん、中へどうぞ」

 

と、看護士に呼ばれた。 「中待ち」のためである。 いよいよ・・となった。

 

神経内科を受診するのは、生まれて初めてである。 壁には見た事もないポスターが貼ってあったので、つい読み耽ってしまった。

 

やがて診察室の扉が開き、患者が退室した。 私たちが中待ちに呼ばれる前から、受診していた事になる。 診療時間は、結構長い。 一旦扉が閉められ、程なく名前を呼ばれた。

 

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看護士に促されて中に入ると、若い男性医師がこちらを向いて、ニコニコしている。 突然の初診なのに、優しく受け入れて貰えた・・と言う安堵が沸いてきた。

 

一礼をすると、患者用の椅子を勧められた。 妻も横の丸椅子に腰を落とした。

 

これがT医師との出会いとなり、そして長い闘病生活の始まりとなった瞬間である。