パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診療027 ― 202101 (1)

 新年の最初の(対外的な)行事は、〇〇中央クリニックに行く事だ。 予約は午後3時。 本当は、2時か2時半が良かったのであるが、既に一杯だったのである。 と言う事は、当日は混んでいる ・・だろうなぁ???

 

実際に、3時前に〇〇中央クリニックに到着すると、患者は、女性一人しかいなかった。 それも、診察を終え、会計を待っている様だった。 事実、彼女は窓口に呼ばれた。

 

そして、事務員が私のカルテ等一式を揃えて、診察室に運ぶと、直ぐに呼ばれた。 私は、ドアを軽くノックし、妻と共に診察室に入った。 f医師と軽い挨拶を交わした後、私は妻にメモを出す様に言い、そのメモをf医師に渡した。 そして、そこには、次の様に書いておいた。

 

   ―――――――――――――――

 

  • 前回受診日(2020年12月〇日)以降のイベントや体調について 

 

  • ドプス600mg、シンメトレル300mg、ノウリアスト40mg、アムロジピン5mg、酸化マグネシウ990mgは、ほぼ毎日、服用した。 (服薬量は、いづれも1日分)
  • 12月10日、12日の長女の結婚式のため、妻と私で社会福祉協議会に行き、車椅子を借用した。
  • 12月11日、前泊のため車椅子と歩行器とを義弟の車に積み、調布市の布多天神社に行った。 神社では、翌日の歩行器の使用可否の照会を行った。 体調も良く、歩行器で神社内を散策した。
  • 12月12日午前、早朝から、起床・朝食・整姿整容・(燕尾服への)更衣・写真撮影等の行事をホテル内でこなし、午前11時から布多天神社で執り行われる結婚式に臨んだ。 そして、親族代表者による榊の奉納は、妻にやって貰った。
  • 12月12日午後、披露宴が、宿泊しているホテルで開催された。 コロナ禍で友人は呼べず、身内と親戚だけだったが、披露宴は色んなイベントを織り交ぜながら、プロの司会者により滞りなく進み、やがて、「お開き」となった。 我々は、列席者を見送るために出口に並んだ‘が、美酒の酔いも廻り、立っているのも辛くなり、スタッフが準備しているくれた椅子に腰掛けた。
  • その晩は、後泊し、翌13日、新郎の実家に寄ってから帰宅した。
  • 12月14日、妻が車椅子を返却してくれたが、結果として、徒労をさせてしまった。
  • 12月〇〇日、市内の漆原歯科医院にて、歯の定期健診。 歯石を除去して貰う。
  • 1月〇日、自宅にて、歩行時に掴まり損ね、顔面制動。 右唇から、僅かに出血。
  • 上記以外、出血に至る様な転倒は、なかった。

 

f医師が上記リストの下の方に目を遣った頃を見計らって、妻がコメントをした。

 

   「センセ? 主人は筋力が落ちている様なんですぅーー 特に脚の・・」

 

と言いかけると、f医師は、彼女の発言を遮る様に言った。

 

   「脚上げ運動は、やってますか?」

 

と。 「脚上げ運動???」と言う言葉に、夫婦ともポカンとしていたのだろう、f医師は、

 

   「これは、以前差し上げたパンフレットと同じですが・・」

 

と言いながら、「パーキンソン病運動療法」のパンフレットの(患者が椅子に腰掛けて、片脚をあげている)イラストを指指(ゆびさ)し、注意点を3つ挙げた。 ① 脚は、水平までチャンと上げて、5秒間キープする事、② 片脚で連続10回を左右の脚でやって1セット。 毎食前に3セット行う。 ③ 5秒は、チャンと時計の秒針で測る事。 自分で数えると、段々早くなっちゃうから・・と。

 

最後の③を聞くと、妻が、

 

   「そうなんですぅ、主人が自分で数えると、『12345・・』って早くなっちゃうんですぅ・・」

 

と余計なコメント―――と言うより、殆んどチャチャ―――を入れた。

 

更に、f医師は、こうも言った。

 

   「2~3日じゃあ、なかなか、効果が現れないからなぁ・・ 1ヶ月は掛かるからなぁ・・」

 

と。 つまり、最低でも1ヶ月はやれ・・と言う事らしい。