パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

やってしまった・・

 

7月上旬の某日、夜の11時半頃の事であった。 私は風呂に入るために、右手で杖を突きながら廊下を脱衣場に向かっていた。 そして、あと2m位の所で、脚がすくんでしまった・・ 所が、左手で柱を押さえようにも上手く届かない。 

 

その結果、私は倒れた時に頭を柱にぶつけてしまった。 また、右手で床を抑え様と杖を離したので、杖が床に倒れて大きな音がした。 転倒直後に、床に鮮血が「あっ」と言う間に7~8滴程床に落ちた。

 

   「(これは、拙い)」

 

と思った私は、直ぐに左手で出血部位である額(ひたい)の左上を抑えた。 すると・・ 手のひらに、血液がベットリと付いた。 この頃になると、妻が

 

   「全くぅ、こんな夜遅くぅ・・ 迷惑なんだからぁ・・」

 

と言いながら、起きて来た。 そして、事の重大さに気付き、ティッシュペーパーを何枚か出して、出血部位に当てた。 すると、ティッシュペーパーは忽(たちま)ち血液を吸って真っ赤になった。 そんな事を2~3回繰り返した後、同じくティッシュペーパーで抑え、圧迫止血を待った。 

 

5分程して止血を確認してから、ゲンタマイシン軟膏を塗ろうとした。 すると、妻が、傷の位置が違う・・というのだ!?! もっと、内側(=髪の中)らしい。 まぁ、場所がどこであるにせよ、擦過傷にゲンタマイシン軟膏を塗っておけば、必ず治る。

 

傷の位置が違うのに、なぜちゃんとゲンタマイシン軟膏が塗れたのか・・と言うと、軟膏を私の指に塗り、その指を妻が動かす・・ と言う方法で、軟膏を塗ったからである。 と言うのは、妻が直接傷を触りたくなかったからでもある。 また、この方法なら、髪に付く事も無いなので、軟膏に無駄が無い。

 

この時、ゲンタマイシン軟膏を使った事が、後々功を奏した・・と思えた事に繋がった。

 

と言う事で、30分程で「ドタバタ」が終わり、就寝する事とした。 翌朝、枕カバーを見ると、確かに血液が付着していたが、その量は僅かであり、しかも「血液」と言うよりも、「滲出液」に近かった。

 

そして私は、傷の下端部(=額の上部)に傷用テープ(バンドエイド、サビオ)を貼り、傷の手当てを完了した。 こうして、夜のドタバタ劇は、終わったかに思えた。 しかし事実は、事件の始まりだったのだ。 例えば、傷は擦過傷でなく、裂傷だったとか・・