シャイアンでゴルフをする - 滞米生活、その15
私が住んでいたフォートコリンズの街はコロラド州の北部にありますので、車で北へ走ると直ぐワイオミング州となります。 州都Cheyenne(シャイアン)とは60km位の距離なのでInterstate 25号線を走れば、1時間足らずで着くのです。 Laramie(ララミー)はここから西へ更に60km位ですが、幌馬車、シェーン、荒野の七人、ローハイド、真昼の決闘、名犬ラッシーなどの西部劇ファンには堪らない場所でしょうね。 (但し、Old Laramieの様です。)
ある時フォートコリンズ在住の友人(日本人)に誘われて、私はCheyenneに行きました。 折角なのでそこでゴルフをしようと言う事なりました。
友人の案内でゴルフ場に着いたのですが、休日なのに人気(ひとけ)がありません。 駐車して奥に進むと小屋があり、ここが受付でした。 友人が受付嬢(・・と言っても、人生の大先輩)に何かを言って、クラブ数本を借り受けました。 続いて私が進むと、同じクラブセットを出してきて金額を告げられました。 正確な額は憶えていませんが、(当時)7ドル位だったと思います。
コースの方に進むと、少し小振りのバケツにゴルフボールが盛ってあります。 促されるままにその内の一つを持って、進みました。 すると、見晴らしの良い丘に出て、コースが見下ろせました。 つまり、「打ちっぱなし」ですね。
当時ゴルフの心得はありませんでしたので、友人に打ち方を聞きました。 初めて握ったクラブですが、バケツのボールが減る頃には、何とか飛ぶ様になりました。 プレーしているのは我々だけなので、別に恥ずかしいとか、迷惑をかけている・・とかはありませんでした。
バケツが空になったらクラブとバケツを返して、終了です。 あの数ドルは、クラブのレンタル料、ボール代、プレー代、全て込みだったのです。 今にして思えば、もっと練習しておけば良かったと・・
運動をしてお腹が空いたのでCheyenneの名物料理でも・・と思って友人に尋ねると、「Rocky Mountain Oyster」(ロッキー山の牡蠣)を教えてくれたのですが、それがどの様な料理であるかは、ニヤニヤして教えてくれませんでした。
どうやら雄牛の肉が硬くならない様に去勢した時の副産物らしいのですが、私には意味ワカメでした。