パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

秋の新宿御苑に紅葉を訪ねる

 

201111月中旬、久しぶりに九州より上京した友人と、秋の新宿御苑を散策した。 友人が御苑を訪れるのは、初めてらしい。 私も桜の時期の御苑は何度か訪れた事はあるが、秋は初めてである。 折りしも天気予報は、曇り・一時雨。 空もどんよりとしていたので、杖代わりに傘を持参した。

 

メトロ・丸の内線の新宿御苑前駅での待ち合わせとしたので、JR線で新宿まで出てメトロに乗り換えた。 歩行・駅の階段の昇降・ホームでの待機・電車への乗降・電車内での移動には、細心の注意を払った。 いずれも、「普通」に出来た。 そんな私の姿を見ただけでは、知らない人はパーキンソン症候群に罹患しているとは、分からなかっただろう。

 

新宿御苑前駅には私の方が先に着く予定だったが、友人の方が先に到着した。 携帯に電話すると、

 

   「エレベーターの出口にいる」 (友人)

 

と言う。 エ、エレベーター? そんなの、あったかなぁ・・ と思い、駅員に尋ねると、反対側のホームにあるらしい。 急いで階段で線路を潜ると、確かに改札を出た所にあった!

 

久々である。 ここから御苑が見えるが、入り口までは歩いて5分ほどかかる。 信号に従って道路を渡り、柵の手前の散策路を右に折れ、新宿門に向かった。

 

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新宿門に着くと、見事な菊が飾ってあった。 そうだ、今は「菊花の候」でもある。

 

自動販売機で200円の入場キップを買いゲートを通ると、紅葉し始めた木々の姿があった。 勿論、緑のままの樹もあれば、赤も黄色も、そして茶色もある。 

 

圧巻は、少し奥の銀杏の巨木だ。 まだ緑濃い葉を湛える樹を見上げると、葉は徐々に黄緑色に変わり、頂部は黄色となっていた。 美しいグラデーションである。

 

「母と子の森」にあるベンチで休みながら、友人に私が受けているリハビリの内容を紹介した。 言語リハビリも紹介したら、発音のための腹式呼吸法を教えてくれた。