パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

タバコ? マリファナ? - 滞米生活、その36  

 

私がコロラド州立大学に着任して間もなく、ある留学生が入れ替わりに帰国するので、歓送会が開かれました。 私への歓迎会の意味もあった様でした。 場所は大学の施設ですが、中は家庭のキッチンの様でした。

 

三々五々同僚達が集まってきましたが、パーティーと言っても普段着です。 元々分担が決まっていたらしく、お酒係の同僚は、カクテルやロングドリンクを作っています。 彼はWalter(ウォルター)と言い、Air Force(空軍)のCaptainである事は、紹介しました。

 

    http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2018/06/14/091122

 

(日記、「フォートコリンズの街 - 滞米生活、その1」 (2018年6月14日) 彼は、沖縄にいた事があるそうです。 Egg Roll(春巻き)が大好物だと言ってましたが、日本の料理ではありません。 私にお酒を勧めてくれましたが、分からないので好みを言うと何種類かを味見させてくれました。 一番気に入ったのは、Tom Collins(トムコリンズ)でした。

 

料理係の同僚が、オーブンから何やら出してきました。 厚めのパイ生地に、海鮮の具がアンに絡まって載っていました。 これが美味しいのです! 

 

   「(米国の料理は不味い。)」

 

と思っていたのは、ステレオタイプでした。 作ったのはヒゲを生やしたゴツい男です!

 

パーティーも佳境に入ると、皆が円座になり始めました。 男女が入り混じって胡坐(あぐら)をかいています。 そして私もその輪に招き入れられました。 輪の向こう側では一人がタバコを作っています。 刻みタバコの様なものを薄い紙に巻いているのです。 スワ「Marijuana(マリファナ)か?」と思いましたが、皆がソワソワと自分の番を楽しみに待っている様で、とても訊ける雰囲気ではありませんでした。

 

タバコが完成すると着火して、その人が吸いました。 今度はそれを隣に廻します。 やがて私の番となりましたが、元々タバコを嗜(たしな)まないので、ただ煙いだけでそれが何であるかは分かりませんでした。 きっとこれが仲間意識を高めるための儀式であり、友情と連帯の証なのでしょう。 彼らなりの方法でWelcome(歓迎)とFarewell(歓送)の意を表したのだと、思いました。

 

パーティーの最後に、誰かが

 

   「Keep in a fridge.」(冷蔵庫にしまって置け)

 

と言って、余ったタバコの葉をくれましたが、嗜まない私は帰宅後に棄ててしまいました。 今、思うと、マリファナだったのかも知れません。

 

 

蛇足:米国では、州によっては、マリファナは合法でした。 では、コロラド州では? 分かりません。(><)