パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

やってしまった(2) ― 受診編

で、待っていると、呼ばれた! 未だ、待合室には、大勢いるのに・・ 看護師に呼ばれて中に入ると、診察台に上る様、案内を受けた。 私は、再度、1番奥の台に上った。 すると、看護師が、傷を露出して、濡れた脱脂綿で、傷及びその周辺の清拭を始めた。

 

こうして待っていると、T医師がやって来て、

 

   「どうしましたか?」

 

と、怪我の発生状況を訊いた。 まぁ、妻が答えたが、これは怪我の発生に「事件性」の有無を知るためだ。 と言うのは。「事件性」が推定される場合は、警察等への通報義務があるからだ。

 

そして、傷を診て、。

 

   「縫いましょう」

 

と言って、縫合の準備をした。 

 

先ず。看護師が、

 

   「眩しいので、覆いますねぇ」

 

と言って、白い布を目の上に置いた。 薄目を開けると。確かに強烈な光源が準備された様だ。 

 

次は、麻酔である。 額に、麻酔の針が

 

   「チクチク」

 

とした。 

 

麻酔は直ぐに効いて来て、いよいよ、縫合である。 勿論、縫合針を刺しても、痛くはないのだが、それだけに、針が刺さる瞬間が不気味である。 そして、途中、強い痛みを感じ、思わず、

 

   「痛っ・・」

 

と言ってしまった。 どうも。麻酔の効いていない部分が引っ張られた感じだ。 後で、T医師曰く、

 

   「額と言うのは、肉が無くて皮だけなので、引き寄せて(から)縫う必要がある」

 

と言う事らしい。 更に

 

   「これが、同じ額でも、剃刀等で『スパッ』と切れた傷なら、また違う縫い方なんだけどね!」

 

こうして、縫合が無事に終了し、最後に看護師がテープを貼って無事に「ミニオペ」が終了した。

 

待合室に戻ると、未だ大勢の人が待っていた。 つまり、T医師は、優先してやってくれたのだ! それは、傷の手当てが焦眉の急だからだろうか、それとも妻が私の手当てをしている間に、長女に指示して、T医院の診療日か否かを照会したからだろうか? 又は、その両方だろうか? いずれにしても、T医師には「感謝」である。