パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ526―椅子からの立ち上がりで、辛うじて合格

                                

週の前半のリハビリの担当は、S士であった。 彼は、皆から「先生」と呼ばれ、尊敬を集めている様だ。 と言うのは、こんな事があったのだ。

 

ある時、妻の運転で、N整形外科に。「医療のリハビリ」に行った。 内容は、患部へのマイクロ波を照射する事と干渉波を当てる事だ。 マイクロ波は、コルセットをしていても大丈夫だが、干渉波を当てる時は、電極を直接肌にあてるため、服を(一部)脱がなければならない。 そして、私が上着の裾をまくって、背中を出した時、傷がある・・と言う。

 

術者(=リハビリ助手)が干渉波の電極を、私の腰に着けようとした時、傷を見つけた様だった。 そして、先輩リハビリ助手を呼んだが、彼女では判断が付かず、

 

   「先生を呼ぼう」

 

と言う事になった。 私は、テッキリ医師が診るのかと、

 

   「(ヤヤコシイ事にならなきゃ、いいけどなぁ・・)」

 

と思ったが、呼ばれたのはS士だった。 かれは、化膿さえしなければ大丈夫・・と思ったのか、

 

   「看護師に消毒して貰って?」

 

と、リハビリ助手に言い残して去った。 すると、看護師が、消毒液を沁み込ませたコットンをピンセットで挟んで、ガーゼとサージカルテープを持って来た。 そして、

 

   「少し、沁みますよ・・」

 

と言って、傷にコットンを当てた。 すると、僅かに、チクッとした。 その後、ガーゼを当て、サージカルテープで留めた。 

 

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まぁ、リハビリ助手にして見れば。資格を持っている理学療法士作業療法士は、皆、「先生」であるが、その中でも。S士には、特別な信頼を寄せている様だ。

 

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さて、週の後半のK士によるリハビリでは、3ヶ月毎の。リハビリの成果の試験が、まだ続いている。 今回で、4回目だ。

 

4回目は、椅子からの立ち上がりの可否である。 台から出来るのは分っているので、先ず私は両手を胸の前でこうszん」させ、普通の高さの椅子から始めた。 彼の合図で、1回、ヨロッとしたが、普通に立ち上がれた、 

 

続いて、低い椅子(高さ25cm位)で、立ち上がり試験をやった。 今度は2回程、ヨロっとして後ろバランスになり、元の椅子にドシンと腰掛けてしまったので、3回目は、十分重心を前に持って来てから、立ち上がった。

 

それを見ていたK士は、

 

   「ギリギリ合格だなぁ・・」

 

と渋そうに言った。 その結果、今回の3ヶ月毎の試験は、2:2(=2勝2敗)となった。