リハビリ523―「それなら、そうと・・ 早く言ってよー・・」
さて、リハビリであるが、週の前半は、S士だった。 彼は、リハビリの施術中は、コルセットを「着けない派」である。 彼はコルセットを外す様私に言い、自らも、私のコルセットを外してくれた。
さて、施術後に彼は、私に訊いた。
「コルセットを着ける時、カーテンのある所に行きますか?」
と言うのである。 きっと、コルセットを着ける時、カーテンの中でガサゴソとやっていたのを見たのでろう。 それは、S士の精一杯の気遣いだろう。
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で、週の後半はK士によるリハビリである。 彼は、コルセットを「着けてる派」だ。 通常の施術を行った後、彼は少し広い所を探し椅子を置いた。 更に彼は、その椅子から5m程離れた所に、目印を置いた。
この状態で、彼は私に、一旦椅子に座り、彼の合図で椅子から立ち上がり、目印を回って元の椅子に座れ・・と言う。 彼は、
「ストップウォッチで、立ち上がって、座るまでの時間を測りますから、なるべく、急いで回って来て下さい」
と言った。 私が、急いで回ると、目標物を回る時にすくんでしまったが、16.17秒だった。 そして、2回目。 回る時にすくまない様気を付けたら、16.32秒だった。 そして、彼の講評によると、2回目のすくまない歩き方を評価した。
まぁ、すくむ理由は分かっている。 ただでさえ、転回が苦手な上、ギャラリーが足を目標物に向け、私のする事を見ている・・からである。
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更に、彼は前回の値と比較した。 それによると、前回は32秒と25秒だったと言う。 オイオイ、前回は「急いで」回れ・・なーんて、聞いてなかったぜ! だから、ユックリ歩いて32秒も掛かったんだぜ!?!
それを知って、私は、
「(それなら、そうと・・ 早く言ってよー・・)」
と思ってしまった。
因みに、10秒以内なら「〇」だそうである。 16秒を10秒に縮めるのは、難しそうだ。