パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

転倒と圧迫骨折(9)

2020年3月第一週の今日の午後は診察とリハビリ、その後の担当者会議が予定されている。 そのため、早くN整形外科での行事を終えねばならない。 そこで午後の受付開始である13時半に間に合う様に家を出た。

 

しかし、すでに10人程度がいて、医院前のソファーは既に一杯だった。 妻が、外来用の車椅子を借りて来て、私はそれに座った。

 

こうして待っていると、やがて受付が開始となり、私はレントゲンを撮った。 しかし、人が違うからか、前回の様なハプニングはなかった。(><) 

 

そして、リハビリ室に入る時に、リハビリ専用カウンターの前を通ったら、偶々、Sh士がこちらを向いていて、我々の姿を見て、ビックリした様だった。 

 

   「あれ?  〇〇さんは、どうして(午後も来たんだ)???)」

 

と呟いた。 無理もない、午前中自分が施術した利用者が午後にも現れると、

 

  「(もしかて、午前中の施術で何か)クレームでもあったのだろうか?」」

 

とでも、思ったのだろうか? すると、その隣にいたHリハビ助手が答えていた。 その内容は、聞こえなかったが、きっと、

 

   「〇〇さんは、午後から先生の診察があるのよ」

 

と答えていたに違いない・・

 

   ―――――――――――――――

 

さて、レントゲンであるが、N医師は、前回・前々回のレントゲン像を今回の像と比較し、独り言に様に、こう言った。

 

   「どこを取るか・・だよなぁ」

 

と。 つまり、圧迫されて傾いた椎骨のどの辺で間隔を測定するかによって結果が大きく異なる・・と言う事である。 それでも、N医師は、前回・前々回と同じ所で、椎骨の間隔を測定した。 その結果を、N医師は、言わなかった・・と言う事は、(殆んど)同じだったに違いない。 ・・であれば、もうコルセットの着用は不要ではないのか・・と誰しも思うだろう。 すると、妻がN医師に、こう訊いた。

 

   「あのぉ・・ コルセットは、もう要らないのではないでしょうか?」

 

と。 すると、N医師は机上のラックの手前側から、脅かしの材料を出してきた。 そしてこう言った。

 

   「(コルセットを)着けないでいると、その前後まで圧迫骨折を起こしちゃうよ!」

 

と。 そして、ラックの左端のイラストには、3人の成人男性が描いてあって、左から、(1) 普通に歩いている、(2) 上半身を20度位前傾させて歩いている、(3) 同様に、40度程前傾させて歩いている、男性である。 そして、脊柱付近に吹き出しがあり、それぞれ、1倍、3倍、5倍と書いてある。 きっとこれは、圧迫骨折した椎骨に掛かる(相対的な)圧力を表しているものと思われた。 圧力が通常の5倍にも高まると、更に圧迫骨折を起こしやすくなる・・と患者を脅かす時に使うのだろう。

 

結局。「コルセットを外しても良い」と言うお墨付きは、貰えなかった。 そして、医療保険のリハビリ(マイクロ波と干渉波)をやって、帰路に就いた。