パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

社会保障番号は、役に立つのか? - 滞米生活、その21

外国人が日本に住んで就労する場合、市(区)役所に登録が必要となります。 では我々日本人が米国に住む場合は? その様な手続きは不要です。 それは、米国には戸籍制度が無いからです。 移民の国らしいですね。 (当時の話です。 現在は違っているかも知れません。)

 

しかし、米国にはSocial Security Number(ソーシャルセキュリティーナンバー、社会保障番号)と言う仕組みがあります。 日本で言えば、基礎年金番号でしょうか? 米国に短期しか滞在せず、年金の対象とならない人は、この番号は不要です。 でも、私は取得しました。 米国では「Social Security Numberを持って、一人前の市民」と言われるからです。

 

取得の手続きは簡単で、パスポートを持ってCity Officeに行き、次の様に言うだけです。

 

  「I would like to apply for my Social Security Number.」

  (社会保障番号を申請したいのですが?)

 

では、その番号はどの様な場面で役に立ったのか? 実は、記憶がありません。 訊かれた事もありませんし、何らかの用紙に記入した記憶もないのです。 でも、一度だけ、思い当たる事がありました。

 

コロラド州で生活を始めて半年位経った頃でしょうか、一通の厚い封筒が私に届きました。 送り主は、「Internal Revenue Service」です。 これは、米国内での税の歳入を司る官庁の事でした。 それがどうもSocial Security Numberと関連している様でした。 つまり、収入から税金を払い、それが年金などの社会保障の原資となっているのでしょう。

 

手紙の内容は、収入と納税の照会でした。 私は大学から基金を受けていましたので、それが収入と見なされ、税金でも引かれたら大変。 (将来、米国の年金を受け取る事はないので、取られっぱなしになってしまうからです。) そこで、Secretary(秘書)に訊くと、結論として非課税となるとの事でした。

 

日本語で書いてあっても確定申告書を書くのは、否、理解するのは難しいものです。 ましてや英語・・ 結局は秘書に書いてもらって返事をしたら、翌年からは手紙が来なくなりました。

 

結論としてSocial Security Numberの取得は、百害あって一利なし? そうではありません。 役に立つ場面(=事件など、個人の特定が必要な場面)がなくて良かった・・と思っているのです。