パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ496―目がチカチカする

 

さて、8月の中旬にもう一度リハビリがあった。 担当は、オリジナル通りM士とM嬢である。 先ずは、M士による作業療法である。 

 

早速デスクに移動し、書字の練習をした。 彼は、私に

 

    「チョット待ってて下さい?」

 

と言ってどこからか、紙を持って来た。 彼は、その内の一枚を出し、枠を描いた。 そ枠内に名前と住所を書く様、指示した。 そこに、私がそれらを書くと、

 

   「(まだまだ、基礎的な練習が必要だな・・)」

 

と思ったのか、別の紙を出して来た。 そう、住所が大きな――と言っても、12ポイント位であるが――明朝体のフォントで印刷された紙を出して来た。 4行×18列程あったが、以前のと異なるのは、印刷の濃淡である。 今回のは、随分と薄い。

 

そして、その上から、なぞってみよ・・と言う。 そこで、住所をなぞり始めた。 すると、

 

   「サンズイが、違う」

 

とプリント上に赤を入れた。 確かに、サンズイの一画目の高さが0.8mm位違う。 え? 0.8mm位、どうだってイイじゃないか・・ですって!?! まぁ、現実、0.8mm位字の書き出し位置が下がったって、どうって事ないだろ! 確かに、全体が若干下がるが、実用上、問題ない。

 

・・と思っていちゃ、ダメである。 と言うのは、それが「模写」だからだ。 

 

例えば、「県」と言う文字。 この内、「目」の文字を、0.7~0.8mm程の間隔で、均一に書いて行くのは、結構ムズい。

 

その0.7mm位の間隔で線を引いていると、何か、目がチカチカして来た。 M士は、

 

   「チャンと見えますか?」

 

と訊いて来た。 ま、文字も薄いが、紙質も上白紙でなく、「白色度75」と言う紙(の様)である事も関係しているのだろう。 それなのに、私はつい

 

   「大丈夫です」

 

と、答えてしまった。

 

  ―――――――――――――

 

私が書いていると、M士が私に訊いて来た。

 

   「9月からのリハビリは、どうなりましたか?」

 

つまり、「私に必要なのは、『通所リハビリ』でなく、『訪問リハビリ』だ」・・と前回、彼が私に言ったことに対する対応を知りたかったのであろう。 これに対して、私が、

 

   「それは、次回のサービス担当者会議に(議題として)上げる予定です」

 

と答えたら、それ以上は何も言わなかった。

 

こうして、作業療法が終わり、続いて理学療法となった。