リハビリ492―そこまでやるか!?!
クリニックの翌日は、リハビリだ。 実は、前回の予約日を額のケガでキャンセルしたので、2週間振りとなる。 今日は作業療法・理学療法共に、本来の担当である、M士とM嬢である。
先ずは、作業療法からである。 M士の案内で、リハビリテーション室内のデスクに着いた。 すると、彼は紙と鉛筆・ケシゴムを準備し、先ずは自分の名前を書けと言う。 そこで私は左手のタップを入れながら、書いて行った。 すると、名前の4文字目の「博」で注意を受けた。 つまりこの文字の「つくり」である「専」を書く時、スピードが早くなってしまう・・というのだ。 勿論、それは自分自身で認識している。
すると、M士は、
「チョット、待っててください?」
と言って、何処かに消えた。 しかし、直ぐに戻って来たが、手にはタブレット(型パソコン)を持っていた。 彼は私に名前を書く様指示したので、私は普通に書いた。 彼は私が書く様子をタブレットのカメラで撮影し、私に再生して見せた。 そして、
「ねっ! 『博』を書く時、早くなっちゃうでしょ!?!」
と言った。 きっと、彼は、私が無意識の内に早く書いてしまう・・と思っているのかも知れない。 だから、ビデオでその事を証明したかった(=私に認識させたかった)のだと思えた。
しかし、私は書いていて早くなる事を否定している訳でも無い・・ つまり、ビデオに撮ってまで照明しようとするのは、やり過ぎであり、
「(そこまでやるか!?!)」
と思ってしまった。(><)
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では、早くなってしまう事が分かっているのに、なぜユックリと書けないのか? ・・と思われた読者もいるだろう。 まぁ、貴方/貴女もやって見て下さい。 もし、簡単にできたなら、貴方/貴女は、パーキンソン症候群ではないだろう。
話しは戻って、ユックリ書けない理由ですよね? 「それが病気だから」では、納得されないだろう。 実は、「疲労」だ。 別の言葉で言えば、「保持障害」である。 パーキンソン病の人が自分の名前を書くと、最後の方には「ミミズがのたくった」様な字になってしまう・・と言う。 私の場合も、将にこれである!
つまり、書いていて一定のスピードで書く事が困難なのだ。 歩行に例えるなら、「突進歩行」であろうか?
彼は、その事を察知したのか、こんな事を言い出した。
「一つの字を書いたら、次の字を書くのに、10・・ いや、5秒待ってみて?」
と。 つまり、一つの字を書く前に「疲労」をリセットしようと言うモノだ。 実際、「保持障害」が改善され、気持がリセットされた。
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その後、M嬢による理学療法の施術を受けた。