パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

492 ―叱られてしまった。

 

7月上旬には、もう一度、リハビリがあった。 今回の担当は、作業療法がM士、理学療法が、H嬢である。H嬢とは4回目だ。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2019/07/02/101854

 

今日も、作業療法が先だ。 そこで、M士の案内で、リハビリテーション室内のデスクに着いた。 

 

実は、私はウォーキングポールの使い方で、少々悩んでいるのである。 と言うのは、M士から、

 

   「ポールは、自分の前じゃなく、横に突くんです」

 

と言われたのであるが、実際、その通りやると、リハビリテーション室内の台の間を歩けない。 しかも、M士が私の歩行をサポートするために私の左側に着くと、つい、左のポールを前に突いてしまう・・

 

話しが逸れたので、元に戻そう。 M士は私がデスクの前の椅子に腰掛けるのを確認して、棚に何かを取りに行った。 彼の手には、大皿1枚と小皿2枚があった。 そう、ビー玉の分類をやるためだ。

 

そして、色の組み合わせを何回かやったら、終了となった。

 

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続いて、書字の練習となった。 彼はA4の紙を出して来た。 そこにはグレーで、文字が印刷してあった。 それが、紙を横向きにして明朝体で、フォントサイズは12ポイント程、そこへ縦書きで、名前と住所(の一部)が、縦4列×横18行程の文字が並んでいた。 これが今日のテンプレートらしい。 それにしても、なぜ明朝体なのだろう・・ 私が手本を作った時は、教科書体にして、最小フォントサイズは。(枠内へのFill-inを除いて)36ポイントである。 まさか、ワープロ専用機で作っているんじゃないだろうな? ・・ とも思わせる仕上がりだ。

 

私は、その小さな明朝体を、鉛筆でなぞって行った。 そうしたら、途中、M士もなぞって見せた。 うん、確かにはみ出る事なく、上手い!

 

私も更に2行程書いたら、その紙は終わりになった。 ま、全部書く事は、余りにも冗長だと思えたのであろう。 今度は、ブランクのA4の紙に、名前と住所とを、大きく書けと言う。 私が書き始めると、

 

   「これはどうしたの?」

 

と言いながら、左手でデスクをタップし始めた。 私は、内心、

 

  「(タップなしでも、十分書けるのになぁ・・)」

 

と思いながらタップと共に書き続けた。 そして、れっか(「、、、、」)の所にくると、左手も早くなってしまった。 それを見ると、M士が、

 

   「ほら、早くなってるよ!」

 

と口を尖らせて言うので、思わず失笑してしまったら、彼に、

 

  「笑っている場合じゃあ、ないでしょ!」

 

と叱られてしまった。

 

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さて、続いての理学療法は、担当はH嬢だ。 彼女とは、4回目だ。 課題は、ポールを使った時の「同側歩行」(なんば歩き)である。 なぜそうなるかを色々と試し歩きをしながら考えた。 勿論、口で「1・2、1・2、1・2・・」と自ら声を出しながら。 

 

すると、声と足は合っているが、ポールを突くタイミングが段々と早くなってしまっている事に気付いた。 そう、バランスが悪いので、つい早目にポールを突いてしまうのだ。 うん、原因は分かった!!! では、対策は???

 

試しに、ポールを出すタイミングで、「1・2、1・2・・」とやって見た。 そうしたら、必然的に、ポールを出すタイミングがユックリになり、足も同期出来た!!!

 

この方法で歩いて見せたら、H嬢も評価をしてくれた。 うん、この方法を極めよう!