パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

要介護認定のための「訪問日」

さて、6月上旬の今日は、介護認定のための、市役所の介護保険課・介護審査担当であるAさんの訪問日である。 午前10時に来ると言う。 そこで、朝から部屋の掃除と片付けを行った。

 

片付けていると、ほぼ10時に軽自動車でやって来た。 玄関の呼び鈴を鳴らし、妻が出ると、当のAさんだった。 リビングに案内し、挨拶をすると、40位の女性だった。

 

私は、以前からの疑問・「医療保険から介護保険への切替時の請求」について、彼女に訊いてみた。 すると、彼女は、

 

   「分かんないわ・・ 制度がコロコロ変わるから」

 

と言った。 まぁ、保険請求は担当が違うとは言え、どうしたら(=誰に訊いたら)良いのかまでは、提示しなかった。

 

さて、いよいよ、審査である。 彼女は、

 

   「これから、質問をしますが、最初のN問はご本人に、次のM問は奥様に質問します」

 

と言って、日常(生活)の様子に質問を始めた。 しかし、私への質問であっても、妻が答える場面もあり、Aさんの調査の目的(「本人が自分の状態に対して、どれ位の認識を持っているか」)には、沿わないケースもあった。

 

途中、彼女はバッグから、メモ帳、ポケットティッシュ、鍵をテーブルの上に出して、

 

   「これらの品物について、後から質問しますので、良く覚えていて下さい」

 

と言った。 私は、3つ共質問されるのか・・と思い、必死に憶えた。 そうしたら、数問後に、モ帳とポケットティッシュを出して、

 

   「さて、残りの一つは何だったでしょうか?」

 

と訊いた。 私は、

 

   「鍵です」

 

と即答した。

 

こうして、質問は全項目が無事に終了し、続いて日常動作の調査に入った。 彼女は私に、椅子に腰掛ける様に言った。 私は妻に介助をお願いして立ち上がり、椅子に移動した。

 

すると、彼女は

 

「脚を水平まで上げてみて下さい」

 

と言った。 私が脚を水平(の積もりの高さ)まで上げると、彼女は私の膝下、向こう脛の中央付近に、今の高さより5cm位高い位置に手をかざして、

 

   「この高さまで(脚を)上げられますか?」

 

と訊いた。 まぁ、その高さが彼女に取っての『水平』なのだろう。 ま、そう言われれば、私の脚は水平より下がっている。 私は目一杯脚を上げようとしたが、彼女の手の高さに届かなかった。

 

すると、彼女は、今度は左右の脚を入れ替えて、同じ様に、脚を水平の(と思われる)高さまで脚を上げさせ、手をかざして、

 

   「こちらの高さまで、脚を上げて見てください?」

 

と言った。 勿論、私は、必死に力を入れたが、届かなかった。

 

後は、歩行の様子であるが、その時は、体調も良く、杖を床に突けずに歩けた。

 

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Aさん曰く、

 

   「今日の結果を持ち帰って、コンピューターに掛け、一次判定を行い、その後、二次判定(認定審査)が行われ、介護の等級(要介護度)が決定しますが、それまでに1ヶ月程掛かります。 もし、その間に、状況が変わったり、急いで等級を決めて欲しい時は、地域包括支援センターに申し出て下さい。 仮の等級が出ますから」

 

と。 なるほど、上手く出来ているんだぁ・・