診療009―201905(3)
更に、メモは続いた。
(3) 介護認定について
- 上尾中央総合病院の作業療法士曰く、「急性期にやるべき作業療法は、すべてやった。 今後は家庭環境でのリハビリになるが、それは介護保険の役割だ。 自分達は、家庭に入って行けないので・・」と。
- 今の段階で、医療保険のリハビリから、介護保険によるリハビリに切り替えるメリット・デメリットとして、どんな事が想定されるでしょうか?
- 介護認定に当たり、「主治医としての意見」は頂戴出来ますでしょうか?
これに対して、f医師から、直接のコメントはなかった。 そこで、妻が、f医師に質問した。
「あのぉ、スキーのストックみたいに、両腕で持つ杖がありますよね? あれって、どうなんですか?」
f医師は、
「ああ、あれねっ! イイんじゃあ、ないですか! でもあれって、使う時に、気を付けて下さいね!?! 両手・両脚が揃って動くと、ロボットみたいになってしまいますので。(対角線に)交互に動かさないと・・」
と言いながら、「ロボットみたいに」の所では、右手・右脚を、そして左手・左脚を同時に動かし、「交互に」の所では、右手・左脚を、そして左手・右脚を交互に動かした。 更に、f医師はメモ用紙に、「キザキ 安定歩行ポール」と書き、
「このメーカーのは、ここ(接地部と杖本体との接合部)が、ジャバラになっているので(、地面のグリップ力が)強いんです」
と紹介した。
(4) 血圧の測定結果について (アムロジン処方の結果の検証)
- 前回診察日(4月〇〇日)~昨日(5月〇〇日)の起床時及び就寝時の血圧は、次表の通りであった。
起 床 時 |
就 寝 時 |
|||||
有効日数 |
17 |
17 |
17 |
25 |
25 |
25 |
項目 |
脈拍数 |
脈拍数 |
||||
単位 |
mmHg |
mmHg |
pulse/min |
mmHg |
mmHg |
pulse/min |
平均値 |
133 |
87 |
67 |
118 |
80 |
72 |
6.8 |
3.5 |
3.5 |
6.9 |
6.9 |
6.4 |
|
最高値 |
144 |
92 |
73 |
130 |
94 |
86 |
最低値 |
115 |
81 |
61 |
104 |
62 |
61 |
以上
これを見て、f医師は
「立ち眩み・・なんて、無いですよね?」
と訊いた。 私は、
「えぇ・・ ありません」
と答えると、f医師は
「アムロジンを(現在の半分の)2.5mgにして見ましょうか?」
と、提案したので、私は合意した。 その結果。処方は次の様になった。
Rx. ドプス 600mg (分3毎食後)
シンメトレル 300mg (分3毎食後)
ノウリアスト 40mg (分1朝食後)
アムロジン 2.5mg (分1朝食後)