パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ468―「それって怖いですねぇ・・」

 

さて、建物を解体中ではあるが、3月中旬のリハビリの予約日となった。 出掛ける時刻は、予めMさんを通じて、工事関係者には周知してもらった。

今日は、理学療法が先だ。 M医師の予診を受けて、受付のパイプ椅子に座って待っていると、S士が声を掛けて来た。

 

   「〇〇さーん」

 

と。 そうしたら、S士がリハビリテーション室に入る時に、私に訊いた。

 

   「今日は、体調はいかがですか?」

 

これに対して、この所、調子の良くない私は次の様に答えた。

 

   「えぇ、今日は、必ずしも良くは無いんですが、段々これが普通になったりして・・」

 

と。 すると、S士が私にこう言った。

 

   「それって怖いですねぇ・・」

 

と。 まぁ、理学療法は、その後、体調不良ながらも無事に終わった。 次は、作業療法である。

 

   ――――――――――――――

 

私が台に仰向けに寝ていると、M士が声を掛けて、私をデスクに案内をした。 彼は、「ペグ中」を棚から出して来て、自分がいない間、ペグの天地を逆にせよ・・と言う事らしい。 ペグは一端が赤く塗られ、もう一端が緑色なので、天地が替わった事は一目で分かる様になっている。 そこで、私は2~3回往復(=天地を一度逆にして、もう一度逆にして、元の状態にする事)した。

 

するとM士が戻って来て、私の対面に座った。 そして、

 

   「2列ずつ、どちらが早いか、競争しましょ?」

 

と言って、

 

   「ヨーイ。どん」

 

と言いながら、物凄いスピードで、ペグをひっくり返し始めた。 半分程進んだらもぅ勝敗は明らかだ。 すると、彼は私がルールを飲み込めたと思い、もう一度同じ事をやったが、結果は同じだった。 その結果に対して、彼は、

 

   「もし、私の方が遅かったら、私の方がリハビリを受けなきゃなりませんからね」

 

とフォローした。

 

   ―――――――――――――――

 

さて、彼は私の筆圧が弱い事を、気に掛けていた。 すると、彼は棚から粘土板とタッパーウェアに入った蛍光橙色の粘土を持って来て、デスクの上に前者を置き、その上に後者を厚みを5mm程に広げた。 彼はポケットからフォークを出して、粘土に刺してその場で回転させた。 私は彼からフォークを受け取り、親指と人差し指でフォークの端を持ち、次々と渦を作って行った。 まぁ、何て事は無い。

 

彼は、私が作った渦を指で均して行った。 流石に2回目となると、指が疲れてきた。 もうギブアップ、一旦休憩を入れて貰おう・・と思った時、

 

   「ハイ、いいですよぉ・・」

 

とM士が言った。 将に「卒琢同時」である(?)

 

その効果であるが、確かに筆圧が(意識をしなくても)強くなっているではないか!!!