パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ465―新技(?)、2種

作業療法が終わると、直ぐにS士による理学療法だ。 いつもの様に台の上で待っていると、S士がやって来て、挨拶をした。 

 

先ずは、彼は私に質問をした。

 

   「今日の体調は、いかがですか?」

 

と。 これに対して、私は、

 

   「余り良くありません」

 

と答えた。 それを聞いてから、歩容の確認を済ませた。 こうして、施術が開始となった。 今回もいくつかの新技を披露した。 その内、2つを披露しよう。

 

先ずは、一つ目である。 彼は、私に靴を履き、台の脇に立つ様に指示した。 その後、近くにあるキャスター付きのスツールを引き寄せて、私の前で腰掛けた。 そして、

 

   「両手を私の肩の上に乗せて下さい」

 

と言って近づいて来た。 そして、更に

 

   「お臍を前にだしてぇ・・ そうそう、そうして、胸を張ってぇ・・」

 

と言った。 そう、以前、平行棒でやったのと本質的に同じだ(と思われる)。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2019/03/03/104251

 

では、なぜ同じ様な事を異なる条件(環境)でやるのだろう。 もしかしたら最初の歩容のチェック時に、出来ていなかったからだろうか?

 

続いて、二つ目である。 彼は、私を平行棒の所に連れて行った。 そして、前回と同じ様に、2本の棒を手摺りとして握らせ、棒の間に立たせて、こう言った。

 

   「膝を曲げてみて下さい? そう、もっと・・」

 

と。 私が膝を曲げて屈むと、今度は

 

   「ハイ、お尻を突き出してぇ・・ そう、次は、膝が余り前に出ない様に・・」

 

と指示した。 この格好って・・ そう、スクワット(運動)である。 それならそうと初めっからそう言えばイイのに!!! 唯、安全(=転倒防止)のために、平行棒の間でやっているんじゃないの!?!

 

しかし、スクワットが歩行障害/姿勢保持障害と、どの様な関係があるのだろう???

 

   ――――――――――――――

 

帰り際、S士が我々に向かって、小さな声で伝えた。

 

   「私、この3月一杯で・・」

 

と。 これに対し、妻が反応した。

 

   「えぇーっ、辞めちゃうんですか?」

 

と。 すると、彼は申し訳なさそうな声で

 

   「えぇ、他の病院に移るんですぅ・・」

 

と。 妻は残念そうに、

 

   「ホント、皆さん、患者さんより先に『卒業』しちゃうんだからぁ・・」

 

と言った。