パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ464―上手く書けない・・

 

昼食を済ませて、妻の運転で総合病院に出掛けた。 そう、今日はリハビリのある日だ。

 

いつものM医師の予診を受けた時、妻がM医師に質問した。 

 

   「あのぉ、今は別の病院で受診をしているんですが、こちらでリハビリを続けるには、F先生を受診すればイイんですか?」

 

と。 これはF医師による「オーダー票」の効果が、この4月で切れるからだ。 これに対して、M医師から次の様に肯定の回答を得た。

 

   「えぇ、そうです」

 

   「あのぉ、先生じゃあ、ダメなんですか?」

 

妻のこのツッコミに対して、M医師は妻の方を向いて、手を横に振った。

 

   ――――――――――――――

 

こうして予診が終わり、受付前のパイプ椅子に腰掛けて待っていると、M士が声を掛けて来た。 そして、作業療法が始まった。 彼は私をデスクに案内し、

 

   「チョット待ってて下さい」

 

と言い、何かを取りに行った。 暫くして戻って来ると、何かテキストを持って来た。 それを見て、紙に書き写すのだ。 最初は、書く場所として、大きな〚(鍵括弧)〛で括った場所を指定したが、余りにも字の大きさがアンバランスなので、彼が定規を使って幅1.5cm程の縦線を何本か書いた。 所謂、「縦罫」である。

 

そして、私はそのテキストの内容を、縦罫の間に書いて行った。 内容は、バスやトラックの排気ガス環境保全の問題だった。 本来なら、少なくとも幅1cm位の大きさで書くべきなのであろうが、精々7mm位にしかならない・・ オマケに字が小さいと、速く書く癖がでてしまう。 上手く書けない・・のである。

 

すると、M士は、

 

   「私が机をトンと叩きますから、その音を聞いてから、(次の1画を)書き進めて下さい」

 

と言って、机を指でタップし始めた。 まぁ、漢字はタップ通りに書けるが、平仮名ではつい、書き進んでしまう。 すると、

 

   「早いっ! まだ、(タップを)打っていないでしょ!?!」

 

と言う指摘が、M士から飛んで来る。 まぁ、言われればその通りなのではあるが・・

 

本当に不思議な病気だ。