診療006-201902―2
(3) 血圧の測定結果について (アムロジン処方の結果の検証)
- ⑥ 前回診察日(1月○日)~昨日(2月〇〇日)の起床時及び就寝時の血圧は、次表の通りであった。
起 床 時 |
就 寝 時 |
|||||
有効日数 |
39 |
39 |
39 |
42 |
42 |
42 |
項目 |
脈拍数 |
脈拍数 |
||||
単位 |
mmHg |
mmHg |
pulse/min |
mmHg |
mmHg |
pulse/min |
平均値 |
131 |
84 |
68 |
123 |
81 |
73 |
9.3 |
6.3 |
7.8 |
9.7 |
7.2 |
7.8 |
|
最高値 |
147 |
93 |
87 |
145 |
98 |
97 |
最低値 |
104 |
68 |
58 |
101 |
64 |
58 |
以上
-------------
f医師は、血圧については、コメントが無かった。 きっと、上手くコントロールされている・・と思ったのだろう。
さて、問題は、④を満たす薬である。 f医師は、矢張りセロトニン系の薬剤を考えている様だった。
「セロトニンと言うのは、レセプターが10種類位あってセディールは、その内、II型レセプターに効くんですよ・・ だから、選択的セロトニン再吸収阻害剤なら、レセプター付近をウロウロするセロトニンは、II型だけじゃあなく、I型のレセプターにも効くでしょう」
と。 具体的には、「サインバルタ 20mg」(カプセル)を処方した。 まぁ、I型(のみ)に効くアゴニストがあれば、f医師はチョイスしたかも知れない。
すると、妻がf医師に
「センセ、頻尿に対するお薬は(処方して頂けないんでしょうか)?」
と訊いた。 すると、f医師は、
「(頻尿は)夜間のみですよねぇ・・ 昼間は?」
と質問した。 これに対し、妻は、
「えぇ。 2~3時間おきで、普通だと思います」
と答えた。 すると、f医師は。こんなアドバイスをした。
「寝る前の30分、足を上げるんです。 すると体液が上半身に集まるでしょ?」
と。 これを聞いた妻がツッコミを入れた。
「お父さん、30分(足を上げているん)だって! 大変ねぇ・・」
それを聞いたf医師は、次の様に説明した。
「足を上げるって、座布団か何かの上に乗せればイイんですよ!!!」
と。 つまり、妻は「空中自転車漕ぎ」の様に、空中に両足を持ち上げているのかと誤解し、f医師は妻の誤解を悟ったのである。