気功 52
さて、1月上旬には、もう一つ行事が残っていた。 それは、気功の施術を受けることである。 そこで、妻の運転で気功師宅へ出掛けた。 気候の施術を受けるのは、ほぼ2ヶ月ぶりである。
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で、今回の気功師へのお土産は、我が家の手作り「干し柿」とした。 と言うのも、気功師は食品添加物がダメで、我が家の様な無農薬野菜や干し柿の様な手作り品を、殊の外、喜んでくれるからである。
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いつもの様に、うつ伏せで50分仰向けで10分程、施術をした。 その後、コーヒーとスイスロールケーキで、もてなしてくれた。
「血圧が134(mmHg)の74で、えーと・・前回が
128だったから上がチョット高いわねぇ・・ ま、冬だから、これくらいは仕方ないか。」
と気功師がノートを捲(めく)りながら言った。 そして、気功の効果の話しになった。 先ず、妻が気功師に言うと。
「センセ、(主人が)軽くなったと言っています。 まぁ、これも一週間位しか持たないらしけど・・」
「そう、でも一週間じゃあ短いわねぇ・・ 今回は、目一杯入れておいたから!」
と気功師がレコメした。 しかし、気功と言うものは、実に不思議なものだ。 気功師はこんな話をしてくれた。
「いつも診ているある人が、体調が悪いと言うので、私の所に来たの。 私は一生懸命、その人に施術をしたわ。 すると、その悪いものが私に憑いちゃったみたいあの・・ それから数日間、私は七転八倒の苦しみよ! 何しろ、立ってても痛い、寝てても痛い・・ もっとも、その人は良くなった・・と言っていたけど」
これに対して、妻が疑問に思った。
「センセ、そんなもんセンセの(気功の)力で追い出せないんですか?」
と。 それに対する気功師の説明は、もっと不思議だった・
「前にも言ったかもしれないけど、気功と言うのは、自分自身には効かないの。 そればかりか、家族や身内にも効かないのよ」
と言う事らしい。 一方、西洋医学の措置、例えば処方薬・検査・手術等の外科的処置等、どれをとっても、「家族が風邪に罹ったので処方したが無だったとか、身内の手術を実施した所、手術そのものは成功したのに、一向に効果が現れない」
な-んて事は、聞いた事が無い。 一方その現象は、気功(師)全般に言える事らしい。 と言うのも、別の気功師が全く同じ事を言っていたからである。