パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

お婆ちゃんが入院

 

では、義妹はどの様な正月を迎えたのか? そりゃ、大変だったらしい。 母屋に一人で住む義母(84歳)が、食事作りや入浴は勿論、洗濯・食事・トイレ・着替え等の身の回りの事、一切出来なくなってしまったらしい。

 

原因は不明だが、元々あった認知症が配偶者(お爺ちゃん)の死により、一挙に進んでしまったと考えられる。 それにしても、その進み方が異常に速い・・

 

ここに来て、義弟と彼の妻(義妹)の負担が急に増した。 それは、お婆ちゃんが発熱した事による。 そこで、義弟が近所の「かかりつけ医」に診せたら、「インフルエンザ」だと言う。 そのためか、自分自身で動けなくなってしまったのである。 まぁ、洗濯は、一緒でも可能である。 別々でも全自動なので、2度やる事も可能である。 食事は、3人分(義妹夫婦+子供1人)も4人分(3人分+義母分)も同じである(義母の食べる量は僅か)。  ただ、食べさせてやらないと、ダメらしい。 トイレに至っては、連れて行かないと、ダメらしい。 つまり、自力歩行が全く出来なくなってしまったのだ。 

 

さて、いよいよ、通夜の日を迎えた。 先ず、義妹が母屋に行ってお婆ちゃん(義妹の義母)を早朝、トイレに連れて行った。 所が、義母が転んでしまった。 それまでは、何とか義母を支えて来られたが、今回は転び方が悪かったらしく、義母が起きあがれなくなってしまったのである。 早朝、6時半頃の事らしい。

 

スワ、一大事とばかりに、義妹は旦那(義弟)を呼びに行った。 義弟は、母(義妹の義母)の様子を見て動かせないと知ると、迷わず救急車を呼んだ。 そして、救急車には、息子(義弟)が同乗して行った。 義妹は、子供の世話をしなければならないので・・

 

行く先は、お爺ちゃん(義妹の義父)と同じ総合病院である。 医師は、即、入院を指示。  しかも、ICU(集中治療室)に入ってしまったのである。 勿論、インフルエンザのためではない。 何かに感染すると、一命を落としてしまうからだ(と思う)。

 

では、治療は? 経静脈栄養補給を行おうとしたのだが、患者(お婆ちゃん)が心臓の(弁の)手術歴があるので、出来ない・・と言う。 どうも、血液量が急に増すと、心臓に大きな負荷がかかってしまうらしい。 これにより、心停止でも起こしたら、元も子もないからであろう。 医師は、血便がある事から、(消化管内)出血を疑っている様だが、如何せん体力が無いので、胃カメラ検査も大腸内視鏡検査も出来ない・・そうである。

 

 

つまり、ドンドンやせ細ってしまう訳だ。 家族は、

 

   「(こ、これって・・ いつか来た道・・)」

 

とは思ったが、まぁ、口には出さない。 極め付けは、担当医の

 

   「延命治療を望みますか? ませんか?」

 

と言う言葉。 急にそんな事を訊かれても、家族は戸惑うばかり・・ 事実、戸惑っていると

 

   「どっちなんですか? 早く答えて下さい!」

 

ど言ったとか? まぁ、他の医師が、

 

   「あの先生は、コミュニケーション能力が落ちるんだよね、腕はイイんだけど・・」

 

とフォローした。 では、病状は? その医師によると、「50:50」と言う事らしい。 オイオイ、遂、数日前にこちらの病院で父を失ったばかりなのに、母まで!?!

 

   「(お願いだから、(父の)49日(法要)までは、待って欲しい)」

 

と言う本音まで、施主の義弟からでたそうな???

 

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それにしても、どうしてインフルエンザに罹ったのだろ。 義妹夫婦もその子も、罹っていないし、本人(義妹の義母)は外出すら、していない。 考えられるのは、弔問客の中に罹った人がいたとしか考えられない。 だとしたら、ド迷惑な話しである。 特に体力に余裕の無い老人は、インフルエンザ感染により致命的な状況に陥る可能性が高いのである。