パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ451―新年の挨拶に替えて

 

小生の拙日記をご高覧頂いている皆様、「新年、明けましておめでとうございます。」 

 

松が取れるまで日本中で、何百万回、否、何千万回と繰り返されるであろうこの挨拶は、小生にとっては特別な意味があるのです。 即ち、これが言える・・と言う事は、小生も1年、また生き延びる事が出来た・・と言う事なのです! 

 

さて昨年を振り返って見ますと、

 

症状は、確実に進みました。 特に、歩行能力が一層低下し、外出時に車椅子を借用する事が多くなったり、12月に2度も転倒し、出血してしまったりしました。

 

また、大きな出来事として、主治医の変更がありました。 これまでの総合病院のF医師から、〇〇中央クリニックのf医師に替わったのでした。 これにより、処方の見直しが行われました。

 

今年の目標は、何と言っても「歩行能力の維持」です。 それには、今の(週一回の)リハビリを継続する必要があるのは勿論の事、日常生活の中でも折角の(歩く)機会を活かしたい・・と考えています。

 

どうか皆様におかれては、努々(ゆめゆめ)病に伏せる事のない様にと無病息災を願い、そして祈るばかりです。 ましてや、原因も治療法も不明な私の様な難病に・・です。

 

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さて今日は、12月中旬の2回目(12月に入って3回目)のリハビリの予約日だ。 いつもの手順で、M医師の予診を受ける際、どうせ唇の傷口は見えるので、

 

   「実は、2日前の夜中、転倒して切ってしまいました。」

 

と傷を指で指しながら自主申告をしたら、M医師はチラッとみて、キーボードから何かを打ち込んでいた。 その後、待っていると、理学療法担当のS士が声を掛けて来た。

 

   「今日は、Mが休みなので、代わりの者が(作業療法を)担当させて頂きます」

 

と。アナウンスした。 おや? 一体、だれだろう・・ M士のグループだと、以前担当して貰ったH士(翼クン)か、まだ担当して貰った事のないT(Y)士だ。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2018/11/27/100121 (H士による作業療法

 

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さて、S士による理学療法が始まった。 彼は、空いている台を探し、台を清拭後、施術前に訊いた。

 

   「どうやって、転んだのですか?」

 

S士は、施術の開始前に、M医師の予診結果をモニターで見ているので、私が転んだ事は知っているのだ。 そこで、私は転んだ時の様子を出来るだけ忠実に、再現して見せた。

 

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さて、本日の施術の内容を紹介しよう。

 

最初は、私の歩容の観察である。 続いて台に戻り、下半身のストレッチを行う。 例えば、今回は以前やった、ハムストリングスの伸長だった。 そう、あの痛いヤツである。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2018/11/23/083026

 

しかし、私の欲目だろうか? 前回80度マックスだったが、今回は、90度位まで行っている様に見えた!?! もしそれが「我慢」の成果なら、我慢のし甲斐があると言うものである。

 

続いて、S士は私に横を向く様指示し、私は台の上に横に寝そべった。 彼は私の尻の辺りに位置し、上になった足首を持って引く。 すると、脚が自分の後ろ側に持って行かれる。 つまり、身体全体としては上半分のみ反る格好になる。 これを、左右で繰り返した。

 

更に、彼は

 

   「チョット待っていて下さい」

 

と言って、タオルを持って戻って来た。 これは、うつ伏せのためである。 事実彼は、私に

 

   「じゃあ、うつ伏せになって下さい」

 

と指示し私の顔の下に、そのタオルを敷いた。 その後、

 

   「右手を後頭部に持って来られますか?」

 

と訊き、私がそれをやると、

 

   「そうそう、そのまま右腕を上げて下さい?」

 

と。 すると、彼はその上下を3~4回させた。 今度は、

 

   「上げた時に、右側の肩甲骨を寄せられますか?」

 

と訊いた。 私が、目一杯ながらも寄せると、

 

   「そうそう! 一旦、下ろして下さい。 じゃあ、今のを繰り返してぇ・・ い~ち、に~ぃ、さ~ん、し~ぃ、ご~ぉ」

 

と掛け声をし、

 

   「ハイ、ちょっと休憩」

 

と言いながら、直ぐまた

 

   「ハイ、もう一度。 い~ち、に~ぃ ・・」

 

と声を掛けた。 私は、

 

   「(ふぅ・・ 結構辛い!)」

 

と思いながらも、掛け声に従って、(5回を)3クール程こなした。 今回は右側のみだった。