パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ442―10月の理学療法―結構、辛い!

 

では続いて、2018年10月の理学療法を紹介しよう。

 

ある時、S士は私に

 

   「うつ伏せになって下さい」

 

と言った。 そして、私がうつ伏せになるのを確認して、脹脛(ふくらはぎ)等のマッサージを始め、それを終えてから、棚から枕を持って来た。 そして、それを腹から胸の下に敷いて、

 

   「じゃあ、頭を上げて、上半身を反ってみて下さい」

 

と言った。 要するに、背筋のトレーニングである。 私は、頑張って目一杯反った。 まあ元々、胸郭部の柔軟性が乏しいので、上がっても精々10cm位だったろう。

 

彼はこれで目一杯だと思ったのだろう、すると今度は、

 

   「じゃあ、両手を頭の後ろで組んでみて下さい?」

 

と言う・・ やって見ると、結構、辛い。 その原因は、一つは単純に両手の重みだろう。 もう一つは、肩の可動域の問題だろう。 可動域が狭いので、どうしても頭を抑えてしまうのだ・・

 

実際には、10cmも上がっていなかったのだろう。 それでも、上半身がワナワナしている。 まぁ、これはこの程度で、S士はOKしてくれた。 但し、これも余りやり過ぎると、背中の屈曲(=反り返り)でカバーする事になり、腰痛の原因になってしまう・・

 

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後は、「宿題」である。 これまで、余り宿題を出さなかったが、週に1度、40分程度では不足だと思ったのだろうか、この所、宿題が出る様になった。

 

例えば、左腕のみで後頭部を押さえ、その左腕を後方に持って行く、即ち後頭部を中心として左腕を回転させるのである。 この時、左の肩甲骨が(背中から)出る様にするのがコツらしい。

 

他の宿題として、仰向けに寝た状態で左脚を上げ、その状態で足を左側に運ぶ。 つまり、股を左側にのみ開く動きだ。

 

その他にも、宿題にはならなかったが、彼がこんな事を訊いた。

 

   「家に、テニスボールかゴルボールがありまか? あれば、左の腰の下に敷いて・・」

 

と。 私は正直に

 

   「どちらもありません。 必要なら、買いますが・・」

 

と答えると、

 

   「いや、その必要はありません。 それなら、こんな風にやってみて下さい」

 

と言い、彼は右側を下にして横向きに寝て、体を反った。 S士曰く、

 

   「こうやって、左側を伸ばすんです」

 

と。 

 

   ――――――――――

 

以上の3つの宿題のポイントは、わたしの左側である。 左側が弱いんだろうか? まぁ、姿勢が右に傾くのは、左側の腹筋が弱いからだ・・とは言うけれど。