パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診療001―201809―2

 

さて、いよいよ、処方の段階である。 f医師は、「セディール」と言う薬剤をチョイスした。 そう、セロトニン5HT1A受容体へのパーシャルアゴニストである。 これは、セロトニン5HT1A受容体への部分作動薬のことで、セディールは5HT1A受容体へ直接作用して、亢進しているセロトニン神経活動を抑制するパーシャルアゴニストとしての作用を示す。

 

   https://kusuri-yakuzaishi.com/sediel-tandospirone-effect 

 

さて、もう一つの問題は投与量の決定である。 と言うのも、少ないと折角の薬効が現れず、多いと副作用が心配だからだ。 f医師は、副作用について、こう示した。

 

   「この薬は、副作用として、眠気があるんです」

 

と。 つまり、服用時は(運転する時に)眠気に注意せよ・・と言う事だろう。

 

さて、f医師は、

 

   「一応3週間分出しますので、これを次の様に服用し、結果を報告して下さい」

 

と言いながら、手元のレポート用紙に、飲み方の説明を模式図に書いた。

 

     追加     セディール 5mg

 

    1W        〇        〇       〇

 

    2W        〇〇        〇〇      〇〇

 

つまり、最初の1週間は毎回1錠ずつ、次の1週間は毎回2錠ずつ服用してみよ・・と言う事だ。 成る程・・ これなら、やがて至適量に達する。 

 

以上で、本日の診察を終え、次回を7週間後とした。

 

   ―――――――――――――――――

 

さて、f医師に礼を言い診察室を出ると、患者は増えていて、待合室に空席は殆んど無かった。 それでも、広めの場所を探して着席しようとすると、他の患者が少し寄って場所を作ってくれる。 まぁ、私が杖を使ってヨタヨタと歩いているせいかも知れない。 勿論、妻は立っている。 親切な患者は、自ら身体を捩って場所を作ってくれるが、妻は

 

   「あ、大丈夫なんです、私は(患者の)付き添いなんです。 有難うございます」

 

と言っていた。

 

   ――――――――――――――――

 

すると、会計が出来上がったらしく、受付に呼ばれた。 妻が黄色い手帳と共に支払いを済ませ、

 

   「このまま、薬局に行って来るから、ここで待ってて?」

 

と言い残して、門前薬局に行った。 そして、このクリニックのf医師を紹介してくれた薬剤師に礼を言おうと思ったら、不在だと言う。 そこで、経緯を窓口の薬剤師に述べたら、彼女は

 

   「その様ですね、カルテに書いてありました」

 

と言ったらしい。 妻は、個人毎にカルテが作られているに驚いた様だったが、投薬履歴の管理も調剤薬局の薬剤師の仕事である。

 

唯、小さな薬局なので全ては揃わず、翌日、電話を受けてから、取りに行った。 (薬局側は「届けます」と言ったそうだが、断ったらしい。)