パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診察201805―2

こうして、T医師の診察を待つ脳神経内科の患者は、我々だけになってしまった。 やがて周囲が暗くなったので見回すと、会計書類を待つ人すらいないのである。 しかも、午後5時になったので、余分な照明を落としたのだった。 

 

人気(ひとけ)の無い、薄暗い病院の待合室なんて、ホラー以外の何物でもない・・と思ったら、診察に呼ばれた。 そこで、妻が扉をノックして引いたので、私は車椅子を降りて杖で診察室に入った。 普段は何とも思わない診察室内の明るさに、救われた気がした。

 

軽く挨拶を交わし、私は患者用の椅子に座りながらいつものメモを出す様妻に促し、そのメモをT医師に渡した。 そこには、次の様に書いておいた。

 

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 (1) 前回受診(2018年4月〇〇日)以降の主なイベントについて 

 

  • 4月〇〇日、妻とモラージュ菖蒲に出掛けた。 現地で来客用車椅子を借用、義妹・姪と落ち合い、昼食後、三浦祐太朗山口百恵の長男)のライブ・ステージを聴いた。 

 

 (2) 前回受診(2018年4月〇〇日)以降の体調の変化について 

 

  • 前々回、ご評価を伺いました「グルタチオン点滴療法」を、継続中。 (北本市内のO外科整形外科にて、「グルタチオン4,000mg+メチコバール」を連休中は1回/週、その後は5~6日毎に点滴) 点滴直後の歩容や歩行能力の改善度が、これまでの著効から有効またはやや有効になった。 また有効期間も短縮した印象。 但し、充実感は5~6日まで延長した。

 

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この②(グルタチオン)に、T医師が噛み付いた。

 

   「グルタチオン??? そんなもん、効かないわよ! 効いたとしたら、それは、気のせいよ!!!

 

と言い切った。 すると、妻が

 

「でも、センセ? 『パーキンソン病はグルタチオンで治る』と言う本もでているんですよ!」

 

と抗弁した。 すると、T医師は、

 

「もし本当に効くんなら、製薬会社が(効能効果を追加する一変)申請が出ているハズでしょ!」

 

と抗弁に反論した。 結局、議論はそれで終わったが、言い過ぎたと思ったのか、T医師は、こんな事を添えた。     

 

   「そう言えば、脳血管障害にグルタチオンを使った例があったっわねぇ・・」

 

と、そして、チョット、間をおいて、

 

   「これって、私費(健保適用外)? じゃあ、高いわねぇ・・」

 

と更に添えた。