パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診察201805-1

さてその後、理学療法の施術を受け、我々は脳神経内科に急いだ。 主治医のF医師による7週間ぶりの診察を受けるためである。 

 

待合椅子に陣取り、妻が院内の自販機で買って来てくれた缶コーヒーを飲みながら順番を待っていると、いつもと雰囲気が違うのである。 例えば、パネルにF医師の名は表示されているが、現在診療中の患者の受付番号はされていない。 そのせいか否かは不明であるが、我々が到着後10~15分経っても、診察室に患者の出入りが無い・・

 

極め付けは、テロップである。 私はここでは、地が白色と黄色のテロップしか見た事が無かった。 それぞれ、「月に一度は、保険証を提示して下さい」と「受付番号は診察の順番ではありませんので、あらかじめご承知おき下さい」と言う内容だ。 

 

しかし、今日は緑色の背景のテロップが流れている。 実は、緑色の背景のものは、初めて見た。 普段使われない理由は、視認性が悪いからだろう。 事実、黒い文字は良く見えないので、私は杖を頼りに、読みに行った。 すると、そこには驚愕の事が書いてあった。

 

   「本日のF医師による診察は、お休みとさせて頂きます。」

 

と言う趣旨である。 ここに来て、漸く私が持った違和感の正体が分かった。 じゃあなくてぇ・・

 

   「(処方と、その基となる診察はどうなるのだろう・・)」

 

と思ってしまった。 特に、パーキンソン病におけるL-DOPA(製剤)の重要性は、脳神経内科医なら十分承知しているハズだ。 では、どの様に・・

 

私はテロップの内容を妻に告げ、どうなるのか、看護師に訊いて貰った。 すると、

 

   「何か、T先生が(代わりに)診てくれるんだってぇ・・」

 

と言う返事を貰ってきた。 T医師とは、その総合病院の脳神経内科の常勤医で、第15条医なので、身障者手帳の申請と特別障害者手当の申請に必要な意見書(診断書)をお願いし、書いて頂いた。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2016/12/06/075949 (手帳のための診察)

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2017/12/25/081658 (手当のための診察)

 

妻が貰って来た返事を聞いて、私は

 

   「(あぁ、これで、処方はされるな)」

 

と安堵した。

 

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で、あれば、後は待つしかない・・ 時間が経つに連れ、待合室で段々と患者が減って行った。