パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

ロッキーの冬 - 滞米生活、その11

 

冬、ウィンタースポーツシーズンの到来です。 私は、ロッキー山でスキーを楽しみました。

 

日本で「スキー」と言うと、ゲレンデやリフトのあるアルペンスキーダウンヒルスキー)を意味しますが、ここコロラドで普通に「スキー」と言えば、クロスカントリースキーを指します。 オリンピックのノルディック複合競技でご覧になった事があるでしょうか?

 

https://youtu.be/oJ7lzxXuCDk

 

上記URLは、コロラドのアスペン・スノウマス(Aspen Snowmass)でのクロスカントリースキーの様子を紹介するものです。 アスペンでは各種の国際スキー大会が開催されるので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。 あ、私もアスペンに行って、スキーをしましたよ!

 

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スキー用品は、板・靴・ストック・パラフィンです。 先ず板ですが、細くて「しなり」が大きく、中央付近につま先のみを固定するビンデュングが付いています。 それに対応した専用靴を用意しますが、ダウンヒルスキーで使うギブスの様な靴ではなく、寧ろ厚めのスニーカーの様です。 ストックも柔らかい雪を掴める様に、しっかりした作りです。 そして大切なのはパラフィンです!

 

パラフィンは板と雪との間に適度な摩擦を生じさせる役割があります。 そこで、雪の温度や雪質によって種類を選択します。 摩擦が少ないとスケーティングで進めませんし、僅かな勾配でズルズルと落ちてしまいます。 逆に摩擦が大きいと雪が板に付き、全く滑走できません。 そこで実際に滑ってみて、場合によっては途中で塗り増したり、塗り替えたりします。 ですから、何種類かを持参する必要があるのです。 

 

実際のノルディック複合競技では、予めパラフィンを塗った板に履き替えていますね!

 

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私は日本でアルペンスキーの心得はあったのですが、コロラドで初めてクロスカントリースキーを体験し、全く異なる技術である事が分かりました。 何しろ板にエッジがないので、ボーゲンもパラレルも、当然クリスチャニアもウェーデルンも出来ません! 方向転換の時、エッジを利かそうと横方向に力を入れると踵が板からツルッと滑り落ちてしまうのです。 ですから回転時は、テレマークを使います。 腰を落とし、片膝を立てる格好(滑降?)です。 

 

ではここで、アルペンスキーの様子でも・・

 

  https://youtu.be/_Y9lNWF99r4 (コロラド・スノウマスでのスキー)

 

   https://www.youtube.com/watch?v=JuyEGl4r3LA (アスペンの頂から麓まで)

 

気を付けなければならないのは、雪崩です。 むやみに雪庇(せっぴ)に近づいてはなりません。 巻き込まれれば、次に会える(笑)のは次の晩春です。(つまり、雪解け後。)

 

ある時、山の稜線に動くものを見つけました! スワ、ビッグホーンシープか? ・・と思い、目を凝らしたらレンジャーでした。 ロッキー山国立公園内を巡回しているのでした。