グルタチオン点滴療法―1―4
点滴の最中に別の看護師が来て、食餌のあるべき姿について講義を行った。 以下は、その要旨である。
- ① タンパク質でカロリーをとる様にする。
- ② 食物繊維もとる。
- ③ 炭水化物、特に「白いもの」は、極力減らす。
- ④ 油脂は、バター・ラードはOK、オメガー3系(亜麻仁油・エゴマ油・魚油)はどんどん食べ、オメガ-6系(サラダ油・ベニバナ油・コーン油・大豆油)はなるべく減へらし、トランス脂肪酸(マーガリン・ショートニング)は、絶対食べない。 ココナツオイルは、直ぐにエネルギーになる、良質な脂。
- ⑤ 甘味料は「ラカントS」がオススメ。
だそうである。 ①・②・③から、食餌の基本が
(肉+魚+卵+大豆製品)+(葉物野菜+海藻+キノコ類)+最後に主食
となる。 ここで、
「ん? (バター以外の)乳製品は???」
と思われた方もいるだろう。 事実、彼女は牛乳より(無調整)豆乳を勧めた。 と言うのは、牛乳には糖質が多いからである。 また、チーズは糖質は低いが、カロリーが高いので要注意。ヨーグルトは加糖してあるものが多いのでこれも要注意(無糖のヨーグルトは、酸味が強くて不味い。)
では、牛乳中のカルシウムは? 確かに牛乳中には良質の(=吸収の良い)カルシウムが含まれている。 しかしカルシウムが吸収されるためには、マグネシウム(イオン)が必要であるが、牛乳中には少ないらしい。 そこで、大豆製品やアーモンドと摂ると良いと。
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では、タンパク質の必要量は、どれ位なのだろう? それは、体重1kg当たり。1日1gと言われている。 その半量を食餌から摂るとすると、約30g/日必要となる。
次に、タンパク質30gを単品で摂るための各食品の量を見て行こう。
- 牛もも肉 375g (×20×0.80×0.5 = 30g )
- 木綿豆腐 892g (×066×0.51 = 30g )
- 生卵 5個 (×6.5×1.00 = 30g )
尚( )内も数字は、 それぞれ各食品のタンパク質含有割合(生卵のみ。単位は「g/個」)、プロテインスコアー、そして牛肉のみ調理ロスを意味する。
以上の示唆を受けて、我が家の食卓は一変した。