リハビリ413―「学生さんも、一緒にイイですか?」
さて、2月中旬の今日は、リハビリの予約日だ。 そこで、妻の運転で総合病院に出掛けた。 いつもの様に玄関で降り、いつもの様に外来用車椅子を借用し、いつもの様に受診案内票を出力し、いつもの様に車椅子に座り、いつもの様に車を駐車場に置いてきた妻と待ち合わせ、いつもの様にエレベーターで7階の外来リハビリテーション受付に着いた。
いつもの様にM医師の予診を受け、いつもの様に待合椅子に腰掛けて待っていると、いつもの様にI士が声を掛けて、リハビリが始まった。 唯、いつもと違うのは、定刻より少し早い事と、彼が
「学生さんも、一緒にイイですか?」
と訊いて来た事であろうかあ? 私が彼の視線の先を見ると・・ 白いケーシー姿の女性が立っていた。 見ると、キャーー・・ 可愛い!!! 丸顔に大きな目、スッキリした目鼻立ち、ダークブラウンの髪は全部後ろに持って行き、編み込みになっている。 そして、下に目を遣ると、スタイル抜群である事は、ケーシーの上からでも分かる。
ン、首から何かストラップを下げている。 その先には、病院のロゴマークの入った名札があり、名前が印刷してある。 そこには、「Y口〇〇子」とある。 以降「Yさん」と呼ぶことにしよう。
Yさんは、I士行うストレッチを自分のメモ帳に記して行った。 と言うのも、最後に見ると、ページが文字でびっしりと埋まっていたのである。
そう、熱心で容姿端麗、オマケに美人・・となれば、誰しもマッサージを受けてみたいもの。 きっとそれだけで、「元気」になれそうでしょ!?!
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え? 肝心のI士の施術は、どうしたのか・・ですって??? そうでした。(><)
なぜか、I士の施術はテキパキとした印象で、新しい小技を入れたり、タオルを使った首のマッサージも入れたりしてくれた。
そして、最後に歩容のチェックである。 彼は私に靴を履き、室内を歩く様指示した。 彼が後ろから観ているのが分かっているので、私は可能な限り、「上手に」歩いた―――――積もりだった。 勿論。胸を張り、背の肩甲骨を寄せ、腕もしっかり振り、脚を上げて大股で、そそて勿論、左右対称に・・
しかし、歩行後の彼の評価は、
「矢張り、右側が下がってますねぇ・・」
と言うものだった。
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こうして、無事に施術が終わり、受付前に戻った。 私達はYさんにも挨拶をしたら、
「ありがとうございました」
と言いながら、頭をペコリと下げた。
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帰路に税務署には寄ったが、私の分はまだ添付資料が整わず、提出できなかった。