パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

水難の相―3(Panasonicへの支払い)

 

まぁ、漏水箇所がどこであれ、エコキュートが正常に稼働していれば、S氏の仕事は終わりである。 残るは、今後の策と支払いのみとなった。 そこで彼をリビングルームに招き入れた。

 

先ず、今後の策であるが、彼が示唆してくれた。 それは、① 漏水箇所が床下配管である旨をSハウスメーカーに報告する事と、 ② Sハウスメーカーに水道屋を手配して貰う事、であるが、いずれも彼がやってくれる・・と言うのでお願いした。

 

続いて、支払いである。 S氏はリビングルームに入室する時に持参した3つのデバイスを広げた。 一つ目はiPadの様だ。 そして、二つ目は、大きさ厚さ共にCD/DVDドライブのサイズだ。 彼は、

 

   「プリンターの電源、(お借りして)イイですか?」

 

と訊きながら、妻のOKとほぼ同時に小さなACアダプターを、壁のコンセントに挿し込んだ。 そう、プリンターだったのだ。

 

では、三つ目のデバイスは、何だろう??? プリンターの1/3位の大きさで、電卓の様なテンキーと表示部」が天面に付いている。 

 

   「お支払は、現金にしますかクレジットカードにしますか?」

 

とS氏が訊いて来た。 私が、

 

   「クレジットカードでお願いします」

 

と言うと、彼はiPadに何か入力し、プリンターからA6サイズの紙を出力し、

 

   「これで宜しいでしょうか?」

 

と、私に訊いた。 それは、「出張修理明細書」であり、宛先として私の苗字、日付(2017年12月29日)・印字時刻(16:58)、エコキュートの型番、製造番号、社名等の他に、「内容:」として、「エコキュート本体からの水漏れは無し。 エコキュートから家の中に繋がる給湯配管からの水漏れ。 ・・」と小さな文字で印字されていた。

 

内容に問題は無いので私がOKすると、金額を確認し、クレジットカードを先の三つ目のデバイスに挿し込み、

 

   「暗証番号を入力して、最後に緑(色)のボタンを押して下さい」

 

と言った。 これで、三つ目のデバイスの謎が解けた! しかし、不思議なのは、デバイス間の接続である。 ケーブルが無い所を見ると、無線LANBluetoothだろう。 きっと、後者だろう。 というのは、わざわざiPadDHCPを入れてまでホストに設定しないだろうから。 そんな事をしたら、自動でWi-fi等に接続しなくなってしまう(だろうか?)。

 

そこで私が、テンキーから暗証番号を押し、最後に緑色のボタンを押すと、それまで(意識して)後ろを向いていたS氏がおもむろに、正面に向き直って、iPadを操作した。

 

その後、彼が「クレジット売上明細書」と「クレジット売上票(お客様控)」をA6で印刷して渡してくれたのは、申すまでもないだろう。 

 

   ―――――――――――――――――

 

こうして、最後に我々はS氏に礼を言い、彼は帰って行った。 と言うのも、今日が彼の会社の仕事納めだそうだ。 夕方5時になり、きっと我が家の仕事が本年最後の仕事だろう。 そんな中、限られた時間を割いてくれただろうから・・

 

そして、その日の内に水道屋から電話があった。 我が家への訪問が、31日になると言う。 勿論、翌30日にならないか訊いてみたが、既に目一杯だと言う。 まぁ、大晦日(!)でしかも日曜日に来てくれるだけマシと思えば、無理も言えない・・ そこで31日の12時に来てくれる事になった。