リハビリ394―「脚の力が強いからなぁ・・」
2017年10月となった。 10月と聞くと、いよいよ秋も深まるのを感じると共に、今年も残り少ない・・と思うのである。
さて、10月最初の行事は、リハビリと診察だ。 そう、今日の担当は、いつものI士ではなく、Y士となる。
待合椅子の掛けて待っていると、ほぼ定刻にY士が声を掛けて来た。 しかし、
「チョット、お待ちください?」
と言ったまま、事務所に消えた。 どれ位、待ったろうか? 随分長く感じたが、正味、2~3分であろう。
「お待たせしました」
とは言ったが、なぜ一度定刻に声をわざわざ掛けに来たのか、今でも不思議である。
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さて、並んでリハビリ室に入り、彼が空いている台を清拭して、本日のリハビリが始まった。 私が台に上がろうと靴を脱ぎ始めると、彼が私を止めて立位になる様指示した。
「私が今から、押しますので、耐えて下さい?」
と言い終わると、私の正面に位置し、両腕を前に伸ばして私の両肩を「ツン」と押した。 私が耐えるのを見て、今度は左右から、そして最後に私の後ろに廻って、前に押した。 続いて、私のみ台に腰掛け、上半身を左右に移動する事により片尻の状態になって、同じ様に左右に押した。 私は、全ての動作に耐えた。 要するに、バランスチェックであった。
そしてその後、マッサージとストレッチをこなして行った。
そうそう、今回、Y士はI士がやった事の無いトレーニングを行った。 それには・・
先ず、台に向かって、50~60cm程離れて立つ。 この時、足を肩幅に開く。 そして、上体を屈めて、両手を台の縁に置く。
続いて、その状態から徐々に腰を落として行く。 すると蹲踞(そんきょ)になるが、更にお尻を引いて落とすと、ウ〇コ座りになる。
さて最後に、立ち上がって、最初の姿勢に戻るのが課題らしい。 「らしい」と言うのは、課題と言う程の事も無い位、簡単だったので、私が、「スー・・」と立ち上がると、Y士は、
「じゃあ、(両)手を(台から)離して出来ますか?」
と訊いて来た。 そこで私は、両腕を前に、キョンシー見たな格好で、同じく「スー・・」と立ち上がって見せた。 すると、彼もまるでI士が言った様に、半ば自虐的に言うのである。
「脚の力があるからなぁ・・」
と。 それは、あたかも
(なーんだ、そんなに簡単に出来るんじゃ、我々・理学療法士の出る幕が無いなぁ)
と言っている ・・ ハズは無い ・・ でしょう、ね!?!
確か、前回もI士が同じ様な事を言っていた。
http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2017/10/28/080550
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今日は月初なので、「リハビリテーション総合計画書」を作成する日だ。 例によって、Y士がリハビリの目標やリハビリへの期待を訊いて来た。 私が「歩容の改善」と言うと、彼は、
「もう、印刷しときましょうか?」
と言った。 仮に毎月同じでも、
「(チッチッチ、そいつはワイパーだぜ!)」
とは思ったが、言わなかった。(古!)