パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

17日振りの芝刈り  

 

処方が元に戻って4日目になると、徐々に体調が元に戻って来た。 すると、急に庭の芝生が気になって来た。 そう、前回、8月上旬に刈ってから、実に17日が経過してしまっていた。 

 

丁度一番の伸び盛りの時期に刈らないでいると、「軸刈り」になってしまう・・ 尚、「軸刈り」とは、芝をその成長点より下で刈る事であり、これをやると芝が弱ってしまうのである。 そのため、夏は1週間に1度は刈らなくてはならない。

 

そこで嫌がる妻に手伝って貰い、8月下旬の某日、芝刈りを決行した。 実に17日振りとなる。 夏場にこれ程放置したのは、初めての事である。

 

さて、芝刈り機のエンジンを掛け、いつもの高さで刈り始めた。 すると、負荷が大きいため、エンジンが止まりそうになる・・ 止まると、再度始動手順を踏まなければならないので面倒だし、第一、刈りムラの原因となってしまう。 そこで「刈り高調整レバー」を持ち上げ、芝への刃の当たりを弱くする。

 

まぁ、それ位では刈りムラにはならないが、問題はブロワーだ。 マシンには刈った芝(=サッチ)を集草箱に送るためのブロワーが付いているが、エンジンの回転が落ちるとブロワーの送風能力も落ち、その結果、サッチが芝生の上に残ってしまう。

 

このサッチは芝刈り中や直後には分からないが、3~4日経つと乾燥して灰色を帯びて来るので、見苦しい。 余り見苦しい時は、乾燥したサッチを足で蹴って散らすのであるが、本質的な解決にはなっていない。

 

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更なる問題は、仕上がりである。 刈ろうとしても芝が寝てしまって、上手く刈れないのだ。 では、芝が寝てしまう原因は? それは、回転刃に剪断力が足りないからである。 では、剪断力が足りない原因は? それは、回転刃の回転数が足りないからである。 では、回転数が足りない原因は? それは、芝が伸び過ぎて負荷が大き過ぎるからである。

 

つまり、寝た芝生が立った頃に、二度刈りをしないと無理の様だ。 ・・と言う事である。 それは、8日毎に2回刈る労力と同じなので、結局は毎週刈る事になる。

 

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重い芝であったが、何とか刈り終えた。 その後埃を払って家に入り、少し汗ばんだ下着ごと全部洗濯カゴに入れて少し温(ぬる)めのシャワーを浴び、その後、髪の先から爪先まで、シャンプーと化粧石鹸で丹念に洗い、流した。

 

ここで初めて浴槽の蓋を取り、浴槽に身を沈めると、芝刈りの疲れが、否、一日の疲れが、全身から湯に溶け出して行く様な錯覚に襲われるのである。

 

極楽、極楽・・

 

そしてこの後、風呂から上がると冷えたビールが待っている!!!