パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ387―診察日なのに、I士が・・

 

さて、8月上旬の診察日になった。 勿論、その直前にリハビリの予約を入れてあった。 こういう場合、その昔は、女性理学療法士、ここ数ヶ月は男性のY士が担当するのが。通例だった。 しかし、今日は診察日なのに、I士が担当である。 

 

代診医師の予診を終え、I士とのリハビリが始まった。 先ずは、I士が私の体調を尋ねた。

 

   「どうですか、調子は?」

 

これに対して、私は正直に、

 

   「余り良くありません」

 

と答えた。 と言うのも、この所、ノウリアストの効果も感じられなくなって来たのであったから。 I士は、

 

   「じゃあ、いつも通り、脚のストレッチから始めましょう」

 

と言って、施術を始めた。 途中のストレッチで、左腕は目一杯伸ばしたが、右は肩を押さえるに留まった。 つまり、前回、私が告げていた右肩の痛みを憶えていてくれたのだ。

 

さて、今日の新技である。

 

一通りストレッチを終えると、彼は私に靴を履く様に促して、台に腰掛ける様指示した。 彼自身は私の正面で丸椅子に腰掛けて、彼の両肩に両手を乗せよ・・と言う。そのまま、彼は後ろに倒れ込んだ。 私は引っ張られて、前傾となった。 この時、胸を張って顔を上げよ・・と言う。 実はこの動作自体は、以前、やった事がある。 勿論、それが後々の訓練の伏線である事は、後から気付いた。

 

さてt、私は今度は立ち上がり、スクワットの練習をした。 更に、立位とスクワット状態とを10回くりかえした。 その様子を見て、彼は、

 

   「脚の筋肉があるからなぁ・・ 〇〇さんの場合は、太腿の前面の筋肉は強いんですよ。 でも裏側のハムストリングスが硬いんです」

 

と言いながら、ハムストリングスを伸ばすストレッチに入った。 

 

先ずは、まっすぐ立ち、そのまま上半身を屈めて、右手で左足の爪先をタッチする。 この時、右膝を伸ばせ‥と言う。 すると、あら不思議! 左右両側のハムストリングスが伸びている!!!

 

すると、今度は台に腰掛けたまま、同じ事を行った。 彼は、

 

   「椅子に座ったままで、出来るでしょ? 時々、やって見て下さい」

 

と言い、宿題になった。

 

さて、この後は、脳神経内科の診察だ。 私は車椅子に乗り妻の介助を得て、エレベータで1階の脳神経内科の待合室に行った。