パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

世帯分離と後期高齢者医療保険への加入

 

2017年8月に入って、最初にする事は、世帯分離と国民健康保険を脱退し後期高齢者医療保険に加入する事である。 前者は、長男を世帯主とするものであり、後者は、75歳を待たずして、本人負担が1割で保険治療を受けられる制度だ。 

 

先ずは前者の手続きを実行しよう。 その理由は、長男も大学卒後3年を経過し、経済的にも独立したからである。 ・・と言うのは建前。 住民税非課税世帯(妻と私)に課税者(長男)がいると、介護保険料がアップするからである。 

 

尚、世帯分離は「届け」であり、分離するには理由は要らないし、市役所側も拒否できない。 しかし、妻は「理由を訊かれたら、何と答えよう」ビビっていた。 唯、実際には届出者(私)の身分証明書(運転免許証でOK)の提示を求められたのみであった。

 

   「なーんだ、世帯分離って簡単にできるのね!」

 

と、手続き終了後に、妻が言った。 尚、同一住所に、世帯主が何人いても良い。

 

   ―――――――――――――――

 

続いて後者の手続きをしよう。 ただ、それには条件があり、対象は身体障害者手帳なら1~3級と4級の一部、療育手帳なら(A)・A、精神障害者保険福祉手帳なら1・2級の所持者や障害年金1・2級の受給者等である。

 

さて、妻と私は(念のため)2人の国保の保険証と私の身障者手帳を持って、市役所に出掛けた。 車を身障者用駐車場に停めて、建物の中に入った。 勿論、杖を使い、妻の介助を得て、2級は2級らしく・・

 

窓口に行き、用件を伝えて赤いプラスチック製の番号札をもらった。 月初の午前中は、混んでいるのを覚悟で行ったが、事実、7~8つあるカウンターはすべて満席であった。 周囲を見回すと、待っている人も2~3人なので、待つ事にした。

 

すると10分程して、長身の女性に呼ばれ、窓口前の椅子に座った。 そしてその女性職員の問い掛けから、長い手続きが始まった。

 

   「今日は、どの様なご用件で?」

 

これに対して、妻は私の国保の健康保険証と身障者手帳を出して、こう言った。

 

   「主人の健康保険を、国保から後期高齢者に変えたいんですが?」

 

すると女性職員は、私の身障者手帳を開いたまま、固まった。 今にして思えば、

 

   「(まだ75歳前なのに、この人達は何を言っているんだろう。 それに、何で身障者手帳を提示するのだろう・・ まさか・・)」

 

と言う事は、無いだろう。 しかし、保険証と手帳をフォルダに入れたまま、

 

   「少々お待ちください」

 

と言ったまま、消えてしまった。 暫くして戻って来ると、こんな案内をしてくれた。

 

   「あのぉ、もし(ご主人が)後期高齢者医療保険に加入しますと、国保の方の割引が無くなるので、(国保との)合計の保険料が上がってしまいますが・・」

 

と。 当然、

 

   「差額は、どれくらいですか?」

 

と妻が逆質問した。 すると、女性職員は、

 

   「2万円~2万5千円位でしょうか・・」

 

と答えた。