パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

芝に目土を入れる  

 

芝のハイシーズンとなった。 そのため、ほぼ一週間に1回のペースで芝を刈っている。

芝を刈っていると、芝の不等沈下がきになってくる。 これは芝刈り機が水平ではなくなるので、直ぐ分かる。 まぁ、多少は気にしないが、コンクリートとの境界は別だ。 ・・と言うのは、芝が下がっていると、芝刈り機が斜めに下がって、コンクリートの縁に刃が当たっては一大事だからだ。

 

これを防ぐためには、低くなっている場所に目土を入れるのであるが、この様に芝生を平らにする作業を「不陸修正」(ふろくしゅうせい)と言う。 え? 「陸」は(ろく)じゃなく、(りく)じゃないか・・ですって??? いえ、(ろく)で良いのです。

 

と言うのも、(ろく)は「平らな土地」、「耕作に適した土地」を意味する。 その逆を、「ろくでなし」、「ろくでもない」と言う。

 

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少し脱線したが、そこで私は、①目土を入れ、②トンボで均し、③十分散水した。 まぁ、文字にするとこれだけだが、実際は大変だった。

 

先ずは、①目土を入れるのであるが、目土は16リッターの袋入りが買ってある。 これを補修場所までの約12m、どう運ぶかが問題だ。 重くて、持ち上げて運べないからである。 で、台車で運ぶしか無い。 そこで台車を取りに行くのであるが、台車は30m先の木小屋内にある。 勿論、歩いて取りに行く。 問題は帰りだ。 台車のハンドルを持って歩くのであるが、体重を掛ければ台車は軽いので私の体重を受けて突進気味に進み、体重をかけなければ中腰なので歩き難い。

 

そして、台車に目土の袋を乗せるのにも苦労した。 何しろ、「持って歩く」事が不安定なので、足の位置を固定して、(バスケットボールのピボットの様に)袋を持って台車に乗せた。 こうして何とか運び、移植ゴテで袋を破って、土を入れた。

 

続いては、②トンボで均した。 なぜこれが大変だったかと言うと、トンボを取りに行く

必要があるからだ。 いや、取りに行くのはイイのである。 持って帰る時に、バランスが取れないのだ。 引きずる訳にも行かないので、長い杖として使った。 勿論、杖としては、使いにくいのであったが・・

 

こうして何とかトンボを運んだら、次は均す必要がある。 そのためには、トンボに「適度な」力を入れて引かなければならない。 と言うのは、強すぎるとトンボが土に食い込むため、引けない。 弱すぎると土を運べない。 つまり、私の苦手な「中間」的な力が必要なのである。

 

最後は、③十分散水する事だ。 それには、水道のホースが必要だ。 ホースまで約10m、辿り着いても、今度は水を出したまま、補修場所まで戻らなければならない。 と言うのは、通常はホースを伸ばし、それから水を出すためには、補修場所と水栓との間を2往復しなければならないからである。 歩行困難な私は、1往復で済む様に水を出したまま、水栓から戻る事にした。

 

しかし、現実には水の出ているホースを持って歩くのは、難しい。 その理由は、ホースがリールから出る時の抵抗(=負荷)が、一定でないからである。 

 

それでも、転倒しそうになりながらも散水し、また戻った。

 

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こうして、不陸修正は何とか終わった。 去年だったら10分で終える所を30分以上掛かってしまった。 私の不安は、この芝生のメンテナンスをいつまで出来るか・・と言うより、来年は出来るだろうか・・と言う事だ。