リハビリ371―エレベータ事件
2017年の5月に入ると、早速、連休の谷間となる。 しかしこの後、リハビリ(=病院)は5連休になるので、リハビリに行っておかなければならない。 更に今日は、診察日でもある。 そこで、妻の運転で総合病院に出掛けた。
病院の正面玄関で一旦降ろして貰い、私は手摺りを頼りに廊下を進んだ。 そして、エレベータの前に来た。 すると、エレベータ前に数人いて、到着を待っていた。 見ると、リハビリの受付嬢もいた。
で、私が待っている人の列に加わろうとしたら、エレベータが来て、皆、乗り込み始めた。 今にして思えば、一台待てば良かったのだ。 しかし、顔見知りの受付嬢が私に気付き、
「(このエレベータに)乗りますか?」
と声を掛けてくれた。 思わず、私は
「ハイ・・ (乗ります)」
と答えた。 と言うのも、折角の申し出を断る理由も見つからない・・ そこでエレベータに向かったが、考えれば、最悪の条件だった。
- 急がないと、エレベータに乗れない・・と言う焦りがあった。
- 他人に見られていると、緊張する。
- 狭い所を通るのが苦手だ。 病院のエレベータの入り口はストレッチャーやベッドも通れる様、広いのであるが、もたもたしていると、閉じてしまう。
等が重なり、足がすくんでしまった。 それでも、前に進まなければならない・・ すると、上半身のみが前進して倒れ込む様に、エレベータのボタンの脇に手を突いた。 これを見た受付嬢が驚いて私を支えてくれた。 そして、受付嬢の知り合い(?)の男性がエレベータの中から戻り、私の左腕を持ってくれた。 更に彼女は、エレベータの中にいる人に、
「乗りまーす」
と言い、扉を開けたままにして貰った。 私は足を摺り寄せて立位(直立姿勢)に戻り、すくみながらも二人の支えを得て、何とかエレベータに乗り込んだ。 エレベータの中では、受付嬢が
「今日は、リハビリですよね?」
と私の降りる階を確認し、その男性と会話後、男性に
「いつも、奥さんと来ているんです」
と説明しているので、私は
「今、連れが車を駐車場に置きにいってるんです」
とフォローした。 こうして私は、無事に(?)エレベータを降り、リハビリ室に着いた。