パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

確定申告とリハビリ359―「柔らかいですねぇ・・」(続々)

こうして、初めての器械を用いた訓練を終え、彼は私の歩容を確認しながら、私を広い場所に案内した。 さて、ここからが大変だった。

 

先ず、両足を少し開き、右足を大きく前に踏み出す。 そして両手を右足の前で(米搗きバッタの様に)床に着け、右足を戻して最初のポジションに戻る。 続いて、左足から同じ動作を繰り返す。 この大変な所は、前に出した足を戻す時だ。 前の足で蹴って重心を後ろの足に戻す時に、余程力を入れないと、戻れない。 しかも、一瞬片足になるので、体幹の安定が悪くなる。 

 

最初は前に出した足を戻す時、一度に戻れず、何回かに分けてズルズルと戻らざるを得なかった。 それでも、私が前の足で床を蹴って何とか一度で戻ると、I士が

 
   

 

 

   「そうそう、イイですねぇ・・」

 

と応援してくれるので、つい、頑張ってしまう。

 

続いて、「横歩き」を行った。 例えば、左足を自分の左横にステップ、続いて右足を交差させて左足の左前に置く。 以上を繰り返す。 その間、I士は私の両肩を持ち、ステップの方向に平行に保っていた。

 

そして、戻る時は、右足を右横にステップし、続いて左足を交差させて右足の右後ろに置く。

 

更に、左足を左横、右足を左足の左前に交差させ、左足を左横、右足を左足の左後ろに ・・ これを繰り返すと、「グレープバインツイスト」となる。 フォークダンスのマイムマイムで踊る、最初のステップである。 (4拍目のリープは、普通の横ステップに置き換える。)

 

I士の評価は、

 

   「イイじゃないっすか! 足が絡まずに、上手く出来てますよ!!!」

 

と、高かった。

 

   ――――――――――――――――――

 

そして、最後はジャンプである。 これは、前回、出来なかったものである。 彼が手本を見せた。 私もやって見たが、高く飛べないので直ぐ落下し、段々と周期が早くなってしまう。 すると彼がユックリやる様注意するのであるが、まぁ、それが出来れば病気じゃない。 ユックリになると、疲労も溜まり足が床に吸い付いた様に、すくんでしまうのである。

 

これでは、縄跳びも無理の様だ。 彼は、

 

   「最初のと二番目のは、すくんだ時の回復のためなんですよ」

 

と、教えてくれた。 きっと最後のは、今月の希望である「下半身の筋肉を付けたい・・」を実現するためなのだろう。

 

結構ハードだったので、帰りは杖を使った。