パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ355―腰がガクガクと・・

1月中旬にもう一度、リハビリの日が巡って来た。 そこで、妻の運転で総合病院に出掛けた。 そして、いつものM医師の予診を受けた際、右肩が痛い旨を申し出た。 そうなのである、突進歩行から転倒しない様、右手を壁や柱をに突く結果なのである。

 

そして、ほぼ定刻にI士が現れ、空いている台を探してリハビリ開始となった。 一応、私の歩行状態を見て、

 

   「調子イイみたいですねぇ」

 

と評価した。 しかし、M医師による予診の結果は見ていない様だ。 その後、彼はいつものルーチンを一通りこなしたら、私に台から降りて靴を履く様指示した。 そして、

 

   「歩いてみましょう」

 

と言い、私が杖無しでリハビリ室内を往復すると、私の後ろから付いて来て、歩行の様子を観察した。

 

そして、I士と私は台に並んで腰掛けると、I士は私の両手を広げさせ、左右に上体を動かした。 この時、両腕は勿論、胸板が同一平面上にあり、肩のラインが極力水平を保つ―――両腕を一直線にしたままである。

 

続いて、両腕を畳んで行うと言うので、胸の前で交差させた。 そして、彼は前記と同様に私の上体を左右にゆっくりと動かす様、促した。 更に、

 

   「片方の尻が浮くまで、やって見て下さい」

 

と指示した。 その後、再び同じ方法で、私の歩容を観察した。 すると今度は、台に腰掛けた私の正面にコロ付きの丸椅子を持って来て、それに私の両手を付けさせ、背を伸ばす練習をした。 即ち、私の両手を椅子に付けたまま、椅子を遠ざけるのである。

 

その後、椅子無しで同じ格好をし、片脚ずつ上げる訓練をした。 しかし、これが辛いのである。 まぁ、辛いからこそ「訓練」になるのだろう・・

 

では、なぜ上記の様な訓練をするのか? それは「歩容の改善」であり、今月の目標でもあった。 では、どの様な問題があるのか? それを解決するには、どうしたら良いのか? それは彼の言葉で明らかだ。

 

   「○○さんは、歩く時、腰の辺りがガクガクとしているんです。 それを改善するためには、さっきやった様な練習をすると良いですよ」

 

と。 きっと歩く時の衝撃を、腰で上手く吸収し切れていないのだろう・・ 自分では、比較的チャンと歩けている・・と思っていただけに、彼の指摘は軽いショックであった。 問題は、初めて私の歩容を見た人が、

 

   「ん? あの人の歩き方、どこか変じゃない?」

 

と思うかどうか・・である。 単なる個性と思える程度なら、OKなのだが・・