社会保険審査会(続々)
議長は私の方を向いて、
「どうですか、下が見づらい事はありますか?」
と訊いたので、私が
「はい」
と答えると、議長は
「大きな声で仰って下さい、録音してますので。 今のは『はい』で宜しいですね?」
と畳み掛けた。 更に、
「飲み込む時、喉の奥に違和感がありますか?」
と質問した。 これに対しても
「はい」
と答えた積もりであったが、届かなかったらしく、
「頷いたという事で、『はい』と言う事ですね?」
と確認した。 最もシビアな質問は、議長から「保険者」への、次の質問である。
「申請者は『補助用具を使用しない状態』とは、『無服薬の場合』と解される・・と言っていますが、どうなんですか? 例えば、てんかんの場合は無服薬の状態で評価しますが、パーキンソン病の場合は服薬の状態ですが。」
これに対して「保険者」は、
「服薬の状態です」
と言い切った。 そして最後に弁護士にコメントを求めた。 ほぼ論点は尽きたと見たのか、議長は正面を向いて
「参与の方々のご意見は?」
と訊いた。 一瞬静まり返ったが、一人の男性が挙手して発言した。
「もうこのケースでは、2級以上ですよ」
と。 この他に意見は、無かった。 ・・と言う事は!?!
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開始から15分が経過して、議長は私の再審査請求に対する審査を終わり、次の請求事案に移る旨を宣言した。 要は、1件15分ずつのベルトコンベア方式である。
Webには、再審査の結果として「申請者」の意見が認められるのは、22%と言うが、ま、それは別として、何か良い結果の期待できそうだ!
https://www.shougai-navi.com/intro/id000130.html