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パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

社会保険審査会(続)

こうして、私も赤いストラップの来客用名札を下げ、我々は無事に内部に入れた。 後は、職員に付いて行くだけだ。 職員は、エレベータで18階まで行き、左に折れて誰もいない廊下を進んだ。 

 

   ―――――――――――――――――――

 

やがて彼女は右側の扉を開け、更には右側の扉を開けた。 ダンボールが積まれた小部屋には、テーブルと折り畳みイスがあった。 曰く、ここが「申請人控室」らしい。 辛うじて車椅子が入れる狭さだったので、私はトイレに行った。

 

トイレの場所は職員が案内し、男性用トイレの前まで妻が車椅子を押してくれた。 戻ると、丁度時間らしい。 彼女は、控室の左側の扉を開けた。 するとそこは窓の並ぶ広い部屋だった。

 

中央に巨大な楕円形のテーブルがあり、奥の円周部に男性が一名、その両側に女性が一名ずつ、扉側の直線部に「保険者」の名札の下に男性3名、その対面に空席があり「申請人」の名札があり、手前の円周部に数名の人が座っていた。 後に知ったのであるが、その数名が「参与」と呼ばれる人だった。

 

つまり、奥の男性が裁判官、両側の女性が補佐官、「申請人」が原告、「保険者」が被告、「参与」を陪審員、と考えると分かり易い。 そして、両側の女性それぞれが、「申請人」と「保険者」の立場で発言する。

 

では、書記官は? 「保険者」後ろに長テーブルがあり、そこに男性2名、女性1名がいた。 これも後で知ったのであるが、録音係と速記者らしい。

 

   ―――――――――――――――――――

 

私達が着席すると、奥の男性が

 

   「それではこれから、○○○○さんの審査に入ります」

 

と宣言をして、「申請人」の確認をした。 つまり「議長」だったのである。 そして、先ず保険者に、審査請求時に一度却下した理由を尋ねた。 すると、中央の若い男性が、

 

   「ええと、閉眼での起立・立位保持の状態が『不安定である』、開眼での直線の10m歩行の状態が『多少転倒しそうになったりよろめいたりするがどうにか歩き通せる』からです。」

 

と発言した。 今度は議長が、我々「申請人」の方を向いて質問した。

 

   「この10mと言うのは、医師が書いたんですか? それとも、理学療法士ですか?」

 

これに対し、妻が次の様にサポートした。

 

   「理学療法士です。 ただ10m歩ける・・と言っても、理学療法士が手を持ってなんです。」

 

更に、質問は続いた。