パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

家族旅行―7

さて我々は、またしてもナビを頼りに「浦山ダム」を目指した。 しかし、長女は来た事があるらしく、スイスイと進んだ。 やがて、T字路となりダムを正面に右手に折れ、急勾配の山道の方に入った。

 

すると、看板が道を塞いでいる。 その文字を見ると、

 

   「台風10号のため、この先通行止め」

 

と言う主旨の事が書いてあった。 まぁ、警告を無視して進みトラブってもシャレにもならないので、そのまま素直に引き返した。 すると、先程のT字路に戻った。 我々は、左側から来た。 では、右に行くと? 路肩に「浦山ダム」とある。 どうやら、そこを右折すれば良いらしい。

 

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川に沿って暫く進むと、急に視界が開けて来て、20台以上の駐車場に着いた。 どうやらここがダムの下らしい。 車を停め、降りて階段を登ると、大きな扉がある。 この奥にエレベータがある様だ。 直線で30m程歩くと、階段がある。 手摺りを頼りにその階段を降りると、少し広い所があり、右側の椅子に女性が3人程座っていた。 そう、エレベータホールだ。 そう思って見ると、正面の高い扉がエレベータである。 と言う事は、右脇に光っているのは、呼び出しボタンだ。

 

暫く待つと、扉が開き数人が降りて来た。 すれ違いに乗り込むと、同乗の女性が上に行くボタンを押した。 扉が閉まり、エレベータが上昇し始めた。 堤高156mを一気に登るので、随分と長い時間が掛かった様な印象を持ったが、ホンの2~3分なのだろう。

 

やがて扉が開いて、明るい光が差し込んでいるエレベータホールに着いた。 そう、ここがダムの天端(=堤)である。 

 

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事実、上流側には、水を湛えた貯水池(=秩父さくら湖)が広がっていた。

 

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では、今来たエレベータ側は? そう思って戻って見ると、吸い込まれそうになって脚がすくむ様な下流側の景色である。 その左には、駐車場に愛車が点座していた。 青のプリウスであるが、お分かりいただけただろうか? その遥か向こうには、秩父市の街が広がっていた。

 

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堤の散歩を終えると、同じルートで戻った。

 

紅葉には少し早かったが、こうして我が家のビッグイベントである家族旅行は、無事に終わった ・・ 否、家に到着するまでが旅である。 今回は殆んどの行程を杖のみで廻り、ホテルの中だけ車椅子を借用したが、今のペースで歩行障害が進むと、今回の旅行が最後になるかも知れない。 だから、少し奮発したのだった。

 

そうそう、帰路は高速道路を使わず、140号線をひたすら東進した。 理由? 花園フォレストにて、焼き物(バウムクーヘンや食パン)を購入するためだ。 イヤ、食べるのは翌日以降である。