パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

車椅子のレンタル

さて、出先で車椅子を借用する事が多くなったので、平生の外出時にもあると便利である。 そこで、車椅子のレンタルを考えた。 勿論、購入も考えたが、使い勝手は機種によりマチマチであろうから、先ずはレンタルで使ってみてから・・と思ったのである。

 

以前、市の難病手当の受給を申請した時、市の職員から、

 

   「何か福祉用具が必要になったら、購入する前にご相談下さいね」

 

といわれた事を思い出し、市役所に行って見る事にした。 丁度、指定難病医療受給者証が更新となったので、市に難病手当の受給の更新が必要となったのである。

 

車で行くと、身障者用駐車場から一台車が出る所だったので、ラッキーだった。 単独行なので、杖を頼りに降車し、階段を登って庁舎に入った。 窓口は入口から遠かったが、床のカーペットの枡を頼りに(=cueとして)歩いた。

 

窓口に行き、新しい受給者証を提示して更新の旨を伝えると、女性職員は、

 

   「コピーを取らせて頂いて、宜しいですか?」

 

と訊き、私が頷くとコピーし、受付印の付いたA5の紙と共に返却した。 さて、本題である。

 

   ――――――――――――――――――

 

   「あのぉ、車椅子のレンタルって、出来るんですか?」

 

と私がその職員に尋ねると、担当が替わり、別の女性職員が逆質した。

 

   「(身体障害者)手帳は、お持ちですか?」

 

と。 私が持っていない旨を答えると、

 

   「じゃあ、介護保険の方で、訊いてみましょう・・」

 

と言い、別の課に案内し、用件を伝えてくれた。 ご存じだろうが、指定難病に罹ると40歳以上で介護保険が使えるのだ。

 

すると、介護保険の担当が

 

   「介護保険証をお持ちですか?」

 

と訊くが、持っていない旨を答えると、

 

   「何か、(身分を)証明する物はお持ちですか?」

 

と訊いたので、運転免許証を示したら、彼女はカチャカチャとキーボード入力し、

 

   「今日は、どうやって来ましたか?」

 

と質問を続けた。

 

   「私が運転して、車で・・」

 

と答えると、何かの用紙に記入した。

 

そうなのだ、後で知ったのであるが、要介護2級以上でないとレンタル車椅子は使えないらしい・・ そこで、インターネットで調べると、私の場合は2級には該当しないかも知れない。 と言うのは、歩行障害以外の主訴(構音障害、開眼失行、小字症等)は、介護の対象ではないからである。 そこで、介護保険の等級認定は申し込まなかった。